J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
ドイツ軍兵士として第一次大戦に参戦した体験をもとに描かれたエリッヒ・マリア・レマルクの世界的ベストセラー小説の映画化。愛国精神を胸に志願兵となり、厳しい訓練を経て最前線に送られ、命がいとも簡単に消えていく悲惨な現実を味わい死んでいった一人の若い兵士の姿を通して、戦争の無意味さを描いた反戦映画の古典的名作。初公開時にはカットされた反戦的なシーンなどが追加された完全版。アカデミー作品賞、監督賞受賞。
トーキー初期のギャング映画の傑作。主演のジェームズ・キャグニーはこれで一躍、時代のヒーローに登り詰めた。監督ウィリアム・A・ウェルマンは、最初脇役に回るはずだったキャグニーを、その容貌から主役に抜擢したという。
巨獣キング・コングがニューヨークを暴れ回り、美女を片手にエンパイア・ステート・ビルをよじ登る…当時の最新SFX技術を多用した怪獣映画の金字塔。『ゴジラ』や『ジュラシック・パーク』の原点とも言える、SFX怪獣映画の古典。特撮の父ウィリス・H・オブライエンによる驚異の映像は、CG全盛のこの時代でも見ごたえは充分。2003年に、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督によってリメイクされた。
上流階級の若い医学生が奔放なウェイトレスに溺れていく。サマセット・モームの自伝的小説『人間の絆』の一部を映画化。男を滅ぼす悪女を熱演したベティ・デイヴィスの出世作。
ミュージカル映画の黄金コンビ、フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースの数ある名作の中でも頂点に立つ最高傑作。華麗な踊り、A.バーリンの音楽、甘美でロマンティックな演出…全てが超一流で、観る者を夢見心地にする。ウディ・アレンの『カイロの紫のバラ』のラストにも本作の1シーンが登場。
18世紀にイギリス海軍船上で実際に起きた反乱事件を描いたジェームズ・ノーマン・ホールの原作を映画化した海洋ドラマ。食料用にパンの木を入手し、西インド諸島へ輸送するため出航したバウンティ号。独裁的な艦長ブライの暴虐に対し、厳格な海洋法の下ではそむく訳にいかず不満がつのる中、ついに死者が出て船員たちの怒りは爆発、ブライたち一味を追放する。アカデミー作品賞を受賞したほか、主要キャスト3名全員が主演男優賞にノミネートされたが、惜しくも受賞は逃した。
フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースの名コンビが放つミュージカル映画の傑作。タップダンサーとして名を馳せた水兵が巻き起こす恋の騒動をコミカルに描き出す。燕尾服姿でおなじみのアステアだが、マリンルックもよく似合っている。端役時代のルシル・ボールも出演している。
史上最高のダンス・コンビ、アステア&ロジャース円熟の第7作目。ガーシュイン兄弟の8曲の美しいミュージカル・ナンバーにのせて、ますます磨きがかかったダンスを披露する。アステア得意のタップにクラッシックとモダンバレエを融合させたオリジナリティ溢れるダンス・シーンが実に優美。原題でもある『Shall We Dance』などの楽曲も傑出したミュージカル・コメディの傑作。
パリとニューヨークの間でドラマチックに展開する恋愛ドラマ。シャルル・ボワイエの洗練された男らしさと、ジーン・アーサーのあでやかな美しさが絶妙なコンビネーションをみせる。夫の異常なしっと深さに苦悩する妻。耐えかねた彼女は夫のもとを離れパリへと旅立ち、そこで知り合った快活な給仕長に心ひかれる。しかし、それを知った夫は二人を引き離そうと残酷な事件を仕掛けるのだった。
フランスの自然主義文学の大家エミール・ゾラの波乱の生涯を描く伝記映画。フランス陸軍参謀本部のドレフュス大尉がドイツに対するスパイ容疑で逮捕された。「ドレフュス事件」として知られるヨーロッパ史上最大のえん罪事件において、ゾラは軍の不正を糾弾する大統領への手紙を新聞に発表し自らも罪に問われる。ドレフュスを演じたジョセフ・シルドクラウトがアカデミー助演男優賞を獲得、あわせて作品賞と脚色賞も受賞した。