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放射線技術課 | |
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ごあいさつ |
私たち放射線技術課は、診療放射線技師2名、医療助手1名の計3名で『思いやりを持ち、最先端の技術を提供すること』を信条に画像検査全般の業務を行っております。 主な業務内容は、X線撮影、透視検査、CT撮影、超音波検査です。緊急時には2名の診療放射線技師が夜間、休日を問わず24時間体制で対応しております。また、各職能団体や学会に所属し、研究発表や認定資格の取得に励んでおります。患者様に最先端の医療を提供出来るようスタッフ一同努めてまいります。 |
主な取得検定資格 |
超音波検査士(消化器) 2名 超音波検査士(循環器)1名 放射線管理士 2名 放射線機器管理士 2名 X線CT認定技師 2名 Ai認定診療放射線技師 1名 |
業務内容紹介 |
X線撮影(2番撮影室) いわゆる『レントゲン撮影』と呼ばれるものです。当院では主に胸部、腹部、骨領域、関節領域を撮影しています。X線撮影は、X線を人体に照射し、透過したX線を画像にします。2022年3月に最新のFPD(フラットパネルディデクタ)を導入し、以前使用していたCRシステムと比較し、最大50%程度の被ばく低減が可能となりました。また、以前は撮影から画像が出来上がるまでに20秒〜1分くらいかかっていましたが、FPDによる撮影は数秒で画像が出来上がり、患者様の待ち時間が大幅に短縮されました。手すりの付いた昇降式長尺専用撮影装置も導入し、患者様の負担が小さい一般撮影システムとなっております。 |
骨塩定量検査(2番撮影室) 骨塩定量検査とは、骨中のカルシウムなどミネラル成分の量を測定し、骨の密度を調べる検査です。骨粗しょう症の診断に役立ちます。当院の装置では2種類の微弱なX線を用いて骨塩定量を測定するDEXA法で検査を行っており、腰椎と左大腿骨での測定を基本としております。 検査時間は10分程度です。測定部位に金属がある場合、1週間以内にバリウムなどの造影検査を受けた場合は正確な測定が出来ない場合がございますので、診療放射線技師に申し出てください。 |
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X線透視検査(5番撮影室) X線を連続的に照射し、リアルタイムに動画として観察ができる検査です。動画を見ながら、必要な時に撮影を行います。一番身近なものでは胃バリウム検査に使用します。また、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)や骨折時の整復にも活躍します。 |
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CT撮影(6番撮影室) 患者様には寝台に寝ていただき、ガントリーと呼ばれる輪の中に入って撮影をします。ガントリーの内部にはX線発生装置と検出器が配置されており、高速で回転しながら撮影します。寝台の移動と同時に360度方向から螺旋状にデータを取集し、コンピューターにて画像を構築し、画面に表示します。画像は任意の断面で表示することができ、3次元画像も構築できます。頭から足先まで全身のあらゆる部位に対して検査が可能です。当院のCT撮影装置は検出器が80列並んで配置してあるマルチスライスCTを採用しており、従来に比べ短時間での撮影が可能となりました。例えば、胸部から骨盤までが10秒程(1回の息止め)で撮影可能です。検査所要時間は手技によって異なりますが、10分程度です。 |
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超音波検査(エコー室) 超音波装置は、人には聞こえない高い周波数の音(超音波)を利用した装置です。人体に超音波を当て、反射してきた音波をコンピューターで演算し、画像にします。超音波検査は一般的に『エコー検査』と呼ばれています。釣り船で利用されている魚群探知機も同じ原理です。超音波検査と言えば、妊婦さんの検診で使われるイメージが強いと思いますが、実際は全身に対して検査可能です。当院では、腹部、心臓、血管領域(頚動脈、下肢静脈など)、表在領域(甲状腺、乳腺など)、関節(リウマチ)の検査を主に行っており、臨床工学技術課との協働でバスキュラーアクセス(透析シャント)の評価も行っております。また、当院の診療放射線技師は日本超音波医学会認定の超音波検査士を取得しており、より専門性の高い検査を行っております。検査所要時間は手技によって異なりますが、10〜30分程です。 |
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画像検査に来られる患者様へ | 最初に『X線受付』へファイルもしくは検査カードを提出してください。 ※受付に担当者が不在の場合は、窓口に設置してあるチャイムを押してお待ちください。 X線受付にて各撮影室へご案内致しますので、指定された撮影室の前で椅子にかけてお待ちください。 ※技師から呼ばれるまで、撮影室には入らないでください。・妊娠の可能性がある方、造影剤による副作用を起こしたことがある方は必ず検査前に医師、看護師、もしくは診療放射線技師にお申し出ください。 また、CT撮影時に心臓ペースメーカーへの影響が報告されています。心臓ペースメーカーをご使用の方は、同様にお申し出ください。 |
被ばくについて | X線撮影、X線透視検査、CT検査に関しては放射線被ばくを伴います。 ただし、医療で使用されている放射線による被ばくは人体にほとんど影響が無いとされています。当院の診療放射線技師は医療放射線安全管理責任者として、日々被ばく低減に努めております。実際のX線撮影では、診断参考レベルであるDRLs2020を基準に撮影条件を最適化し、線量管理ソフトにより患者様の被ばく線量をモニタリングしております。被ばく低減へ万全の体制を整えておりますので、どうぞ安心して検査をお受けください。 |
診療放射線技師 (しんりょうほうしゃせんぎし)とは? |
厚生労働大臣によって免許を受け、医師や歯科医師の指示のもとに人体に放射線を照射することができる職業です。 診療放射線技師免許は国によって認可された養成機関を卒業し、国家試験に合格して得られる資格です。昔から『レントゲン技師』と言われる職業ですが、X線撮影が『レントゲン撮影』と言われることに起因しています。 『レントゲン』とは1895年にX線を発見した博士の名前です。豆知識として覚えていただけると幸いです。 そして、私たちの職業の本名は『診療放射線技師』ですので、こちらも覚えていただけるよう、よろしくお願い致します。 診療放射線技師の業務内容ですが、当院の業務内容の他に、核医学検査(最近話題になっているPETも核医学検査です)、放射線治療、放射線を使わないMRIなど、その範囲は多岐に渡ります。いわゆる『放射線、画像検査の専門家』といったところです。 放射線のこと、放射線被ばくのこと、画像検査のことについてわからないことがあれば、お気軽に当院の『診療放射線技師』にご相談ください。 |