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臨床工学技術課 | |
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臨床工学技士について | 臨床工学技士は1987年に誕生した「医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作および保守点検を行うこと」を主な業務とする国家資格です。 当院では平成11年4月に検査部検査課 臨床工学係として初めて臨床工学技士が1名採用されました。その後、平成19年4月に医療技術部 臨床工学技術課となり、現在4名の臨床工学技士が在籍、日々業務に励んでいます。 |
認定資格 | ・透析技術認定士 4名 ・3学会合同呼吸療法認定士 2名 ・ME1種技術実力検定認定 1名 ・ME2種技術実力検定認定 4名 ・臨床ME専門認定士 1名 ・第2種滅菌技士 1名 ・MDIC認定 1名 ・特定高圧ガス取扱主任者 1名 ・サービス接遇検定1級 1名 ・心不全療養指導士 1名 |
業務内容紹介 | 血液浄化業務 血液浄化業務における臨床工学技士の役割は多岐にわたります。透析器材の準備から穿刺・開始・返血などの臨床業務はもとより、膨大な患者データの管理や血液浄化関連機器の点検・修理、また厳正な体重管理のためのさまざまな生理検査やバスキュラーアクセス管理のための超音波検査等も行っています。 そしてもう一つ、現在の血液浄化業務において欠かせないのが水質管理です。綺麗な水質を担保することも我々の重要な業務となります。 ◆透析室の管理医療機器 ・多人数用透析液供給装置 1台・透析用監視装置 13台・逆浸透法精製水装置 1台・透析用監視装置(on-line仕様器) 5台・A粉末自動溶解装置 1台・B粉末自動溶解装置 1台・多用途個人用透析装置 2台・多用途透析用監視装置 3台・透析中央管理システム 1台 ◆当院で行っている血液浄化方法 (慢性血液浄化) ・血液透析(HD)・血液濾過透析(HDF)… on-line HDF, off-line HDF (治療実績) 持続的血液透析(CHD)・持続的血液濾過 (CHF)・持続的血液濾過透析(CHDF)・LDL吸着・腹水濾過濃縮再静注法・ エンドトキシン吸着(PMX) ◆当課で行っている生理検査 ・InBody(高精度体成分分析装置)検査 生体に微弱な電流を流して、身体の体水分量・細胞内外の水分量・体脂肪量などを測定する装置です。 透析患者のDWの指標の一つとして用い、栄養状態、メタボリックシンドロームの診断等も可能です。 ・超音波検査 放射線技術課と協働し、バスキュラーアクセスの日常管理の他、バスキュラーアクセス作成時における血管評価、バスキュラーアクセストラブルの早期発見等を目的とし行っています。また、透析患者の適正DW管理の指標の一つとして、透析後の下大静脈径を測定し、循環血液量が適正かどうかを診断しています。 ◆水質管理 透析液中の生菌数検査・エンドトキシン検査においては、当課が透析液製造担当および品質管理者として、自施設内に各測定装置を設置、日本臨床工学技士会が定める「透析液清浄化ガイドライン ver.2.01」の基準に従い、定期的な検査を実施し、患者様に安全な治療を提供できるように厳格な水質管理に努めています。先に述べた基準を達成することにより、透析液水質確保加算2を取得し、on-line HDFの施行を可能としています。 医療機器管理業務 人工呼吸器をはじめとする医療機器は院内において様々な場面で活躍するとても重要なものです。当課では人工呼吸器、除細動器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、生体情報モニタ、低圧持続吸引器等の医療機器を一元管理化し、日常点検や定期点検、故障時の修理対応等を行っています。 その他にも、院内で使用されている全ての医療機器についてデータベース上で管理し、共有データとして院内で添付文書や取扱説明書を常時閲覧出来るようにすることで、患者様に安全に使用していただけるよう取り組んでいます。また、在宅治療として睡眠時無呼吸症候群に使用される治療装置(CPAP)の対応も行っています。 ◆管理医療機器 ・人工呼吸器 2台・ベッドサイドモニタ 13台・除細動器 2台・テレメータ送信機 8台・AED 2台・多機能心電計 5台・輸液ポンプ 13台・心拍出量計 1台・シリンジポンプ 9台・低圧持続吸引器 2台・セントラルモニタ 3台 など ◆在宅医療機器(CPAP)管理 CPAP装置とは、睡眠時無呼吸症候群が疑われる患者様へ、鼻または鼻〜口に装着したマスクから強制的に空気を送り込むことによって、ある一定の圧力を気道にかける装置です。当課では、装置の患者様への使用方法の説明やマスクフィッティングの調整、消耗品の部品交換や故障時の修理対応等を行っています。 中央材料室業務 一般的に医療機器といえば、大型の器械を想像されるかもしれません。しかし実際に医療機器として括られているものは幅広く、医療器材や鋼製小物も含まれます。こうした医療器材や鋼製小物を回収し、洗浄、滅菌を行い、払い出しまでを行うのが中央材料室です。医療機器の高度化に伴い「安全・安心な医療機器の提供」をモットーに2015年4月より、当院でも臨床工学技士が業務を行っています。 |
スタッフ教育 | 医療機器の進歩はめまぐるしく変化しており、使用するスタッフはこれらの変化に日々対応していかなくてはなりません。 当課ではそれらに対応するために各種研修会への参加・研究発表・認定資格の取得等による自己研鑽に努めています。また、看護師をはじめとする医療機器使用者への教育として、医療機器に関する研修会を定期的に実施しています。 |