J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
市川崑が1936年に作り上げた最初期アニメーション作品で、脚本、作画、監督、撮影、編集の全工程を一人で担当。「花より團子之助」シリーズの一篇。動物村の音楽会の演奏中に、客席にいたウサギのお嬢さんが狸の山賊にさらわれる。五月人形の金太郎、桃太郎、弁慶、さらに加藤清正までが出動し、動物たちと共に狸軍と戦い、絵本の「カチカチ山」を真似て狸の背中に火をつけて退治する。
歌舞伎の演目「娘道成寺」をアニメーションに造詣が深い市川崑が糸あやつり人形の結城座を招いて映画化。寺の近くで鐘を作る職人たちの中にいる美貌の若者。美しい娘が彼に恋をして、観音像にひざまずき鐘の完成をひたすらに祈る。若者が炉に薪を投げ込むと見事な鐘が完成し、寺の住職たちは大喜び。しかし若者が観音像の所に行くと、息絶えた娘の姿があった。
市川崑監督デビュー作。野上彌生子の小説「眞知子」をもとにしたメロドラマ。昭和9年。名門の令嬢・眞知子(高峰)は大学で社会学を学ぶ進歩的な女性。ある日、彼女は学友の米子(三村秀子)に紹介された学生運動の闘士・関(上原)に出会い、未知のものを感じて惹かれるが、米子が関の子供を妊娠。関の心の荒廃を知り、傷心の眞知子は資産家の青年(藤田)と結婚する。
小島政二郎の雑誌連載小説を市川崑が演出した恋愛映画。『花ひらく 眞知子より』(1948)に次ぐ監督第2作目。大阪で指折りの新興成金・小牧家の娘・蘭子(高峰)との縁談を嫌って大阪の実家を飛び出し東京へやってきた川北小六(上原)は、下宿した大江邸の娘・照子(山根)と恋仲になる。小六の実家の窮状を知った照子は邸を担保に金を借りようとするが、蘭子に惚れ小六を逆恨みする小牧商事の支配人・津田(堀)らに陥れられ、大江家は落ちぶれ果てる。
丹羽文雄の新聞連載小説を原作としたメロドラマ。デパートの青年社長・小松原(青山)は、上海から引き揚げてきた秘書の吟子(山口)を愛していた。そんな吟子は、小松原の学友で人が良く純情な青年・絹彦(上原)に心ひかれる。しかし絹彦には幼なじみの許婚・砂丘子(月丘)がいた。しかし、砂丘子は生活力のない絹彦があまり好きではなくて。4人の男女の恋愛模様を綴る。
キャバレーを転々とする暮らしの作曲家・三木(堀)。歌手の福子(笠置)とウェイトレスのしん(月丘千秋)は彼に思いを寄せていたが、彼には忘れられない女・優子(月丘夢路)がいた。彼女を探し、ようやくめぐりあえた時に彼女は死んでいた。若き作曲家の苦悩のドラマを、「湖畔の宿」「夜のプラットホーム」「雨のブルース」など服部良一のヒット曲で綴った、市川崑のメロドラマ調の異色作。
「姿三四郎」の富田常雄の原案による柔道映画。主演は黒澤明の映画『姿三四郎』でも主役を演じた藤田進。銀座で診療所を開く熊介(藤田)は柔道六段であったが、学生時代に友人の銀平(河村)とケンカをして銀平の目をつぶして以来腕力を封じていた。そんなある日、戦時中の満州で出会った恋人マリエ(風見)と再会、彼女が暴力団に捕まっているのを知り、ついに大暴れ。当初「銀座三四郎」という題名で公開されたが、その後「銀座の猛者」と改題された、「銀座三四郎」(1950年)の[再公開短縮版]になります。
北海道の平原で2人の男が女と金を巡り遂には殺し合うブラック・コメディ。市川崑のフィルモグラフィー中もっとも不気味なムード漂う異色作で、藤田進が同年の『銀座の猛者』とまるで異なるキャラクターを怪演する。強盗犯の栗田(藤田)は港のバーのホステス、カツミ(利根)と15万円で愛人契約して北海道へ逃亡する。山小屋でのんびり暮らそうとする栗田だが、そこへ元医者と称する奇妙な男、千葉が現れ2人にまとわりつく。本作品は、『熱泥地』(1950年)の[再公開短縮版]。
交番勤務の警察官と麻薬組織の闘いを追うハードボイルド・アクション。市川崑監督はカメラを交番の中に据え、ドキュメンタリーのような緊迫感ある映像を生み出した。脚本は新藤兼人。警官・石川(池部)は怪しい取引現場から連行された男を尋問するうち、隙を突かれて自殺されてしまう。遺された男の娘の力になろうとするが、その娘もまた何者かに殺される。その背後に大規模な麻薬組織の存在を知った石川は、単身闘いを挑むが。
♪ 夜来香 白い花 夜来香 恋の花 ああ胸いたく 唄かなし♪ 主題歌は山口淑子(李香蘭)の唄う「夜来香」。二枚目スター、上原謙を主役にした市川崑監督の悲恋物語。華北の戦線で出会った軍医の関三郎(上原)と慰安婦の明子(久慈)は幸福な二夜を過ごす。それから5年後、明子を忘れられない三郎は戦地で負った傷により失明しかけていた。そんな折、三郎は明子と再会を果たすが、彼女が目の治療費を捻出するために身を売ろうとするのを知り。
劇作家・梅田晴夫の原作を、市川崑・和田夏十が脚色を担当した恋愛劇。結婚式を翌日に控えた小田切京子(久慈)は,独身最後の一日を幼なじみの誠一(池部)を誘って遊ぶことにする。一日の終わりが近づくにつれ、二人はお互いの心に思いがけなく激しい感情がひそんでいたことを知る。あてどもなく夜の町をさまよい歩く二人。その頃、小田切家では帰らぬ娘を案ずる父母(千田・村瀬)の姿があった。
失業して結婚に望みを見出したダンサーと、結婚より恋愛の銀行マン、冴えない画家、という3人の恋の駆け引きを描く。縦横なワイプ処理など洒脱な演出で魅せる市川崑監督流の風刺コメディ。
日本兵とジャワ人娘の悲恋を中心に描く、市川崑監督の新東宝時代の最後の作品。ブンガワンソロ"とは、ジャワ島中央の火山の麓から流れるソロ河(ブンガワンソロ)のこと。1949年8月。ジャワのある村落へ3人の日本人脱走兵(池部、森繁、伊藤)がやってきた。彼らを牛小屋にかくまったジャワ人の家族の娘・サリヤ(久慈)は日本人を嫌っていたが、やがて3人のうちの一人である深見上等兵(池部)を深く愛するようになる。しかし、脱走兵を追う憲兵たちが村に現れて。
勤務中に本ばかり読んでいた小説家志望の青年(伊豆)がクビになり、彼の恋人(杉)が社長(上原)に掛け合いに行くと、彼女が気に入られて勤めることに。しかし、社長夫人(山根)が夫と彼女の仲を疑い、誤解が誤解を生んで。早口言葉の応酬と、都会センスにあふれた画面づくりなど、斬新な手法を取り入れた市川監督の実験的ラブコメディ。
源氏鶏太の原作「ホープさん」「三等重役」に基づき、サラリーマンの哀歓を描いた東宝の名物シリーズに先立つサラリーマン喜劇。2人の女性に想いを寄せられ、出世と恋の間で板ばさみになる主人公を小林桂樹が好演。東洋鉄業に勤める俊平(小林)の呼び名は、ラッキーさん。同僚の泰子(島崎)は俊平にほのかな好意を抱いていた。しかし元社長の令嬢で財閥の後継者・由起子(杉葉子)も、慎ましい態度の俊平を気に入った様子。俊平は恋と出世のどちらを選ぶのか?
戦前に豊田四郎監督により初めて映画化された石坂洋次郎の同名小説を、市川崑監督が新鮮な演出で再映画化。その後、石原裕次郎・吉永小百合の共演で3度目の映画化もされた青春映画の名編。北海道の女学校で生徒の人気を集める若い教師・間崎は、複雑な家庭に育った生徒・江波恵子を気にかけていた。だが、間崎と女教師・橋本スミの関係にしっとした恵子は、自分が間崎の子供を妊娠したと言い出し騒動を起こす。
沢田撫松の原作を市川崑が映画化した傑作コメディ。戦時中にスパイ容疑で自殺した父親の恨みを晴らすために、盛大に法要をやって土地の人間を見返してやろうとする女スリ(越路)とその弟分(伊藤雄之助)、彼女を追う若手刑事(池部)、女スリの身代わり亭主にさせられた作家(山村)らのコミカルな道中記。
倦怠期のインテリ夫婦の元に飛び込んできた妻の姪が家中を引っかき回す、京都伸夫のラジオドラマ「アコの贈物」から材を得た市川崑監督のホームコメディ。天衣無縫な少女・アコを久我美子が可愛らしく好演する。脚本は市川監督と妻・和田夏十。小説家を目指す大学教授・鳥羽(森)は、婦人団体の役員で新聞の文化部顧問などを務める妻・近子(水戸)に頭が上がらない。ある日、近子の姪・アコ(久我)が家出をして鳥羽家に転がり込み、夫婦の生活は奔放なアコのペースにかき乱される。
市川崑の“才能”を一躍世に知らしめた一作。漫画家・横山泰三のマンガ「プーサン」「ミス・ガンコ」を原作に、現代社会と庶民の姿を風刺コメディの形で完成させた、市川崑の才気が光る傑作風刺コメディ。補習学校(現在の予備校)で数学を教えている、善良だが世渡り下手の中年男・野呂米吉(伊藤)を中心に、気が強くてチャッカリ者の銀行員(越路)や、警官、医者、看護士、政治家などが繰り広げる騒動の数々が綴られる。
世渡りの下手な歴史学者とその一家、周囲の人々が繰り広げるコメディタッチの群像ドラマ。石川達三の同名小説を市川崑が監督し、50年代のプチブル層の実情や若者風俗が細かく描かれる。小泉先生(千田)は論争に敗れて大学を去って以来、時間を持て余し気味。長男・順平(太刀川)は新聞社の入社試験に失敗し、一転して高利貸に。小泉家に下宿する福沢青年(三國)は先生の姪でアプレガールの美代子(久慈あさみ)に想いを寄せるが。
若き日の銭形平次の活躍を、時代考証を無視してドタバタやスラップスティック・ギャグを織り交ぜて描いた一風変わった時代劇。監督・市川崑が夫人の和田夏十と共同で脚本を執筆。岡っ引きになったばかりの平次(大谷)は、近所の豆腐屋の娘・お静(杉)とささいなことで喧嘩してばかり。酒問屋「虎屋」の酒樽から死体が見つかり、子分・八五郎(伊藤)と共に犯人一味の下っ端を捕まえる平次だが、彼は口封じのため殺されてしまう。
劇作家・森本薫の戯曲をもとにした恋愛群像劇。かつて森本の映画脚本で助監督を経験した市川崑が森本作品3回目の映画化で監督を務めた。映画監督の鉄風(菅井)と、息子の昌充(尾棹一浩)、娘の麻納(有馬)親子が過ごす別荘に、諏訪(越路)とその娘(岡田)母子が訪れる。鉄風の弟子・須賀輪(三国)も加わり、この6人がそれぞれ恋のさやあてを演じるが。
1人のひたむきな女性をめぐる愛憎劇。許嫁を姉に殺害された道子(伊東)は彼女を追って上京。見知らぬ都会で路頭に迷った道子は、青年・関(池部)と出会い、やがて恋に落ちる。だが、関の務める会社の社長令嬢・るい(有馬)も彼を愛していた。それを知った道子は身を引こうとするが、関の会社のファッションショーに出演することになり。ミス・ユニバース・コンテストで3位を獲得した伊東絹子の映画デビュー作。
市川崑が監督した、青年俳優クラブの自主製作作品。実直ゆえに出世と無縁の税務署員が作成した脱税メモが、周囲を大騒動に巻き込む異色コメディ。原爆への痛烈な批判が随所に盛り込まれている。出世街道から落ちこぼれた税務署員の館(木村)は、不正を正すために脱税者のメモを作成する。原爆製造に夢中の少女(久我)や、赤坂の汚職芸者(山田)、子沢山で汚職専門の税務署長(加藤嘉)らを巻き込んで、メモが完成するが。
伊藤整のエッセー「女性に関する十二章」をもとに市川崑が映画化。大学時代に知り会い、30才を目前にして未だに結婚に至らず恋愛倦怠期にある男女のジレンマをテンポよく描く。銀行員の小平太(小泉)は長い付き合いのバレリーナ、ミナ子(津島)に結婚を迫るが、バレエで頭がいっぱいのミナ子にいつも断られる。そんな時、小平太のフィリピン出張が決まり。実際にモダンダンス教師の経験がある津島恵子が、バレエ一筋のダンサーに扮している。
商売第一の青年と、その周辺の個性豊かな人々が織りなすコメディタッチの人間ドラマ。獅子文六が読売新聞に連載した原作小説を、市川崑夫人の和田夏十が脚色した。パチンコ店を経営する慎一(三橋)は、徹底的な合理主義者の美青年。その母・蝶子(轟)は無邪気な未亡人で、慎一の婚約者・千春(北原)の父で男やもめの鉄也(山村)に一目ぼれ。慎一は銀座でバーを開こうとするが、共同経営者のトミ(山根寿子)は慎一に想いを寄せてゆく。
海水浴で偶然知り合った“先生“が突然自殺を遂げ、その遺書により、日置は先生の苦悩を知る。『ユメ十夜 Ten Nights of Dream』で漱石文学に三度挑戦した市川崑監督が、初めて手がけた漱石作品(青空文庫『こころ』)。いわゆる“崑タッチ“ではない正統派の演出と、森雅之ら名優たちの緻密な演技も見どころ。
竹山道雄の原作を市川崑監督が鋭いカットつなぎを中心に、独自の映画美を構築した作品。太平洋戦争末期のビルマを舞台に、投降を拒否する日本軍の説得に向かったまま消息を絶ってしまった水島上等兵の心の変容を描いた名作。音楽は伊福部昭が担当。「埴生の宿」「仰げば尊し」など望郷かき立てる音楽が過酷な選択を迫る状況を浮き上がらせる。1985年に市川崑監督の手で再映画化されてもいる。
物質的には恵まれながらも精神的に鬱屈を抱える若者の性と暴力の日々を、市川崑監督がスタイリッシュに描写する。原作は、発表当時物議をかもした石原慎太郎の同名小説。高圧的な父と、そんな父に従順なだけの母に不満を抱くエリート大学生の克巳(川口)は、友人・伊藤(梅若正義)と2人の女子学生に声をかけ、伊藤のアパートに連れ込む。酒に睡眠薬を入れて昏睡した彼女たちを2人は犯す。克巳はその女学生・顕子(若尾)と恋人になるが。
大正初期の日本橋を舞台に、二人の芸者と彼女たちにまつわる男たちの人間模様を描いた泉鏡花原作の映画化作品。お千世(若尾)をはじめ9人の芸妓を抱える日本橋・稲葉家のお孝(淡島)は、令夫人と呼び名のある界隈きっての美人芸者清葉(山本)を目の敵にして張り合い、清葉に振られた男を拾っては客にしていた。ある晩、清葉に振られた医学生・葛木(品川)と出会ったお孝は真剣に彼を愛するようになるが。1929年に製作された溝口健二のサイレント映画版がある。
日本という名の満員電車に乗り遅れまいと必死に生きる青年の不条理な日常世界を漫画チックに風刺したコメディ。大学を卒業し大企業の駱駝ビールに就職した民雄(川口)は、故郷の母親(杉村)が発狂してしまったという便りを父(笠)からもらい、治療法を研究する学生を母校に依頼する。和紙破太郎(川崎)という男がこれに応募してくるが、この出会いを機に民雄の人生は転落の一途をたどることに。ぶっ飛んだギャグの連続には爆笑必至。
「楢山節考」の深沢七郎の原作を、市川崑監督と和田夏十夫人が共同ペンネーム“久里子亭”で脚色。欲望を抑えつけられた男たちの悲哀をペーソスたっぷりに描く。農家の次男・三男に生まれた男たちは、嫁ももらえずヒゲを剃ることも禁じられ、その姿が神武天皇を思わせるため“ズンム”と呼ばれていた。三角屋敷の主人が女房に「村のズンムを一晩ずつ花婿にしてやれ」と言い遺して死んだことから、ズンムたちは色めき立つ。
ルポライターの北長子(京)は、自ら一ヶ月間の失踪騒動を起こしてそのルポを書き、読者に懸賞金付きで自分を探させるという企画を週刊誌に売り込む。が、銀行の支店長(山村)と部下(船越)らが、長子と瓜二つの女(京=二役)を銀行員にして、彼女を横領犯に仕立てようとする。犯人と事件に巻き込まれた女記者の攻防が楽しい、市川監督のコメディスリラー。石原慎太郎が作家、歌手役で特別出演。歌も披露している。
三島由紀夫の小説「金閣寺」の映画化。市川雷蔵の現代劇映画初出演作。若い学僧の溝口吾市(市川)は、酷い吃音がゆえに、亡き父親に聞かされていた驟閣寺の美しさのみを心の支えとして生きてきた。しかし、彼は住職(中村)の俗物ぶりや観光地に成り下がった寺の姿に絶望し、自殺しようとするが失敗、ついには驟閣に火を放つ。金閣寺の“絶対美”に対する“人間”の生々しい姿を鋭く描いた傑作。名キャメラマン・宮川一夫のモノクロによる映像美が見事。
眼鏡姿も美しい若尾文子扮するヒロインが恋と結婚、仕事への可能性、家族のしがらみに揺れ惑う様を描くほんのり哀しくも洒脱な人間ドラマ。美しく聡明なカー・デザイナー・和子(若尾)には婚約者の半次郎(菅原謙二)がいるが、嫁げない事情があった。親友の梅子(京)に頼んで半次郎をふってもらうが、梅子は半次郎に惚れてしまう。また和子を慕っていた学生(川口浩)も、和子の妹・通子(野添)と結ばれてしまい。
発表当時、その大胆な性の取り扱いゆえに国会で論議されるほどのスキャンダラスな話題を呼んだ谷崎潤一郎のベストセラー小説を、もっとも脂の乗っていた時期の市川崑監督が映画化した作品。初老の古美術鑑定家(中村)とその妻(京)、さらには娘(叶)の恋人の医師(仲代)を交えた4人の奇妙な関係と異常な性愛を官能的に描く。カラーの発色を極力抑えた宮川一夫の撮影も秀逸。カンヌ映画祭審査員特別賞、キネマ旬報脚本賞ほか受賞。