J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
豊田四郎が文芸ものに才能を発揮した作品で、当時の文芸映画ブームの先駆けとなった。奔放な女子高生と彼女を見守る男性教師、その同僚の女性教師の三角関係を描く。非嫡出児として生まれ、厳格なミッション校の問題児・恵子(市川)。恵子に理解を示す教師・間崎(大日方)。間崎に想いを寄せる女教師・橋本(夏川)。3人の微妙な関係が周囲の誤解を招き、恵子の妊娠が発覚する。原作 石坂洋次郎。
恵まれない境遇の中でひたむきに生きる少年を描く、林芙美子原作小説(図書カード「泣蟲小僧」-青空文庫)を名匠・豊田四郎監督が映画化。啓吉(林)はすぐ泣き出すので、泣虫小僧と呼ばれていた。母(栗島)と2人だけで暮してきたが、母の再婚により3人の叔母の家に順番に預けられる。どこに行っても招かれざる客の啓吉が、やっと母のもとへ戻れたと思っていたら。
「女の園」で知られる作家・阿部知二の原作を豊田四郎が映画化。昭和十年代前半の東京の不穏な空気を、主人公であるインテリ青年の目で鋭くすくい取る。名高い旧家ながら家長の放蕩で没落した霧島家。そこに下宿する大学生・村井(北澤彪)は、霧島家の人々の葛藤に巻き込まれてゆく。長らくフィルムが行方不明のため幻の作品と言われていたが、2003年奇跡的に発見され復元された。