2000-10-18(水)
「差し障る害ある者」
ビジネスを考えると、この言葉にぶつかります。
登山をなさる方ならお判りでしょうが、昇りのきつさより、下りの怖さを体験しているはずなのに、エスカレータ一機のみの場合、ほとんどが昇り専用。「出来うる方」の便利さを優先していますよね。本来、足の不自由な方は下りの方が欲しいのに。
先日観た映画「えんとこ」(伊勢真一監督1999年作品)では差し障る害ある者遠藤さんが介護なされる若者達に語る言の葉に感銘しました。
「迷惑掛けなきゃ、誰も君の事を判ってくれないよ。
ひとりで出来る事なんか何もないのだから」
そう、みんな差し障る害ある者なんですよね。
また、あるMLで語られる言の葉。
「自分は一人では無いという責任。
自分が一人では無いという義務。」
差し障る害ある者同士、助け合えるビジネス。そんなものが出来ないか、夢想しています。常に健やかな者などいないのですから。