2000-09-08(金)
「素顔の幸福は、しみもあれば涙の痕もあります。
思いがけない片隅に、不幸のなかに転がっています。
屑ダイヤより小さいそれに気がついて
掌にすくい上げることの出来る人を、
幸福というのかも知れません。」向田邦子
夏の蒸し暑さも終わり、この街も朝晩寒くなりました。
久々にこの間、ヴィム・ヴェンダース監督『ブエナ ビスタ ソシアル クラブ』(1999年作品)を観ても来ました。映画自体は監督ヴィム・ヴェンダースの作為が感じられましたが、画面に映し出される古老の音楽家達の素顔は素敵なものでした。世界一のいい顔でしたね。
そして、先日、若い頃にお世話になった方が亡くなりました。お仕事の傍ら、「映画のなかの北海道」にこだわり続け、最期までその企画のため、動き回っておられたそうです。
この頃、ビジネスの世界に首を挟み、いろいろ見聞しているのですが、今、あげた方々のようにライフ・ワーク的仕事をやれればなぁなんて思ったりもしています。
ライフ・ワーク 今世紀の世界の音楽と映画と観光、多くの人々にささやかな幸福を与え続けたこれらをビジネスベースに載せてみたい。
「幸福」それは向田邦子さんの言われるものだと思います。