J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
シェイクスピアの戯曲を名優ローレンス・オリヴィエが監督した最初の作品。撮影は『第三の男』でアカデミー賞を受賞したロバート・クラスカー。華麗なコスチューム・プレイと壮大な戦争スペクタクル・シーンを巧みに織り込んだ、格調高い作品として仕上がっている。
ローレンス・オリヴィエ監督・主演のシェイクスピア文芸映画。深みのあるモノクロ映像で、シェイクスピア四大悲劇の一本を完璧に映像化。様々なシェイクスピア映画の中でも最高傑作と評される。
1931年に『魔人ドラキュラ』として映画化されたブラム・ストーカー原作「吸血鬼ドラキュラ」を、イギリスのハマー・フィルムが自社初のカラー版として製作した作品。
今、なお語り継がれる伝説の海難事故を、セミ・ドキュメンタリー・タッチで克明に描く。1912年4月、世界最大規模を誇った豪華客船タイタニック号は、その処女航海において2000人を超える乗員・乗客とともに沈没した。うち、生存者はわずか700人あまり。運命を左右した氷山の発見から衝突、沈没するまでの緊迫感あふれるリアルな描写は、ジェームズ・キャメロン版『タイタニック』に勝るとも劣らない。原作はウォルター・ロード。
国際的犯罪組織スペクターが仕組んだ英国・ソ連を巻き込む陰謀との戦いを描く、007シリーズの代表的傑作。主演は初代ジェームズ・ボンド=ショーン・コネリー。
当時人気の頂点にあったビートルズの何気ない会話や行動を盛り込んだセミ・ドキュメントの青春ドラマ。4人の個性を魅せるエピソードなど盛り込み、ビートルズの人気を世界規模にした。
1930年代のロンドン、黄色いロールス・ロイスを巡って繰り広げられる3つの大人の恋物語。イングリッド・バーグマン、ジャンヌ・モロー、シャーリー・マクレーン、レックス・ハリソンなど超豪華キャストが競演する、おしゃれで豪華なオムニバス・ドラマ。
ビートルズ主演映画第2弾で、4人をめぐって奇想天外な珍騒動が起こるファンタスティック・コメディー。リンゴがはめていたいわくつきの指輪が抜けなくなってしまい、その指輪を追って東方にある国の教徒たちや、世界征服をたくらむ変人科学者たちに狙われるハメになった4人。アルプスの雪原から南国バハマまで、彼らの逃走劇がギャクやパロディー満載で繰り広げられる。様々な場面で主題曲「ヘルプ」ほか人気曲も披露。
1960年代を象徴するようなポップで幻想的な女性の心象風景を描いたラブ・ロマンス。監督、撮影、脚色は、『黒水仙』の撮影監督で“映像の魔術師”として名高い、ジャック・カーディフ。出演はローリング・ストーンズのミック・ジャガーの元恋人として、スキャンダラスな話題を振りまいたマリアンヌ・フェイスフル。そして『太陽がいっぱい』など伊達男の代名詞、アラン・ドロン。マリアンヌとドロンが全裸で繰り広げる神話的な美しさに満ちたラブシーンは、当時過激な描写として話題を集めた。
反抗的な生徒たちが、先生の熱意に感化され次第に変化、立派に成長していく…学園ドラマの王道をシドニー・ポワチエが熱血教師役で熱演。ルルが歌った主題歌も全米1位になる大ヒットを記録した。
英国で500年の伝統を誇る全寮制のパブリック・スクールを舞台に、炸裂するスチューデント・パワーを現実と幻想を織り交ぜて描く学園ドラマ。カンヌ映画祭グランプリ。
クリスマス・イヴのロンドン。街中が賑わう中、スクルージの事務所はどこ吹く風。たった一人の事務員ボブを安月給で働かせ、クリスマス休暇も一日しか許さない。イヴを家族と過ごすためにそそくさと帰るボブを横目に、借金の催促をしながら帰路に着くスクルージ。自宅へ帰ると、死んだはずのかつての共同経営者マーレイの亡霊が現れ、「今夜3人のクリスマスの亡霊が君の前に現れる」と告げる。夢に違いないと思うスクルージだが、一人目の過去の亡霊が現れ、彼を過去へと誘った。ケチでイヤミな老人が、クリスマスの亡霊と出会い、過去・現在・未来を旅することで改心していく。チャールズ・ディケンズの代表作をミュージカル映画化した作品。
音楽ビージーズ、脚本アラン・パーカー。何故か日本だけヒットしたといわれる『小さな恋のメロディ』。トレイシー・ハイドのうまく化粧が出来なくて、泣きべそかく顔、マーク・レスターの「なんで子供は結婚出来ないの?」と抗議する顔、ジャック・ワイルドの俺も仲間に入れてくれよというような顔。みんな子供だったのに何故か忘れたあの頃。
若葉の頃に、誰かが泣いているって、僕たちは思う
ビージーズ「若葉のころ」
『小さな恋のメロディ オリジナル・サウンドトラック』
ジェームズ・ディーン没後20年に製作されたドキュメンタリー。かつての共演者や友人らによって数々のエピソードが披露され、懐かしい映像とともにつづられてゆく。代表作『エデンの東』『理由なき反抗』『ジャイアンツ』などジェームズ・ディーン主演作の名場面を中心に、幼少期からの未公開フィルムなども交え、見応え十分のバイオグラフィーに仕上がっている。伝説となったスーパースターの素顔をかいま見ることのできる一作。
婚約したばかりの二人の男女が激しい雷雨から逃れるために駆けこんだ奇妙な古城で、狂喜とエロスとロックンロールの宴に巻きこまれる、カルトな人気のロックミュージカル。
米国が極秘裏に研究していた細菌兵器に感染したまま列車に乗り込んだ男を、列車ごと葬り去ろうとする軍部と、彼を助けようとする女医の姿を描くロバート・カッツ原作のパニック・サスペンス。
ナチスの迫害を逃れるために豪華客船でドイツを出国した900人余りのユダヤ人たちがたどった悲しい運命を、実話に基づいて描いた感動作。第2次世界大戦ぼっ発直前の1939年5月、豪華客船セントルイス号がドイツのハンブルク港からキューバへ向けて出港した。乗客はすべて、第2の故郷を求めるユダヤ人たち。しかし、その航海の裏側にはナチスによる残酷な策略が潜んでいた
ナイル河クルーズの豪華客船で次々と殺人事件が発生。名探偵ポワロがその謎に挑む。オールスター・キャストで映画化されたアガサ・クリスティ原作の傑作ミステリー映画。
裕福な家に生まれたインド人の青年ガンジーは、ロンドンで法律を学び、弁護士として南アフリカへ渡る。そこで人種差別を目の当たりにした彼は、公民権運動に参加。やがてイギリスに統治されている母国の独立を目指し「非暴力、不服従」をスローガンに人々を説いていく。偉大なるインド独立の父、マハトマ・ガンジーの波乱万丈の生涯をつづり、アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞など8部門を受賞した名作。
イギリスを代表するコメディー・グループ、モンティ・パイソンによる映画第4作で、メンバー全員がグループとして出演した最後の作品。メンバーのひとりで、後に「未来世紀ブラジル」などを手がけ映画監督として名をはせるテリー・ギリアムがシュールなオープニング・タイトルを担当、人間の誕生から死までをブラックでナンセンスなジョーク満載でつづる。83年のカンヌ映画祭審査員特別賞を受賞した。劇場未公開作。
『ガンジー』のリチャード・アッテンボローが、南アフリカのアパルトヘイト問題を真正面から見据える。実在の黒人運動家と取材記者の命を賭けた活動を、感動的に描いた社会派ドラマ。ビゴ役のデンゼル・ワシントンの熱演、後半のスリリングな脱出劇を通じて、人種差別問題の恐ろしい実態を明らかにするとともに、魂を揺さぶるような深い感動を呼び起こす。
生きていくために男性ストリッパーになることを決意し、悪戦苦闘する男たちの姿を描くユーモラスな人間コメディ。英国映画・演劇界の俳優たちが個性豊かなキャラクターたちを好演!
若き日のシェークスピアを題材にしたロマンチック・コメディー。天才劇作家シェークスピアは、人生最大のスランプに悩んでいた。そんな時、裕福な家庭の娘と恋に落ち、創作意欲をかきたてられた彼は「ロミオとジュリエット」を書き始める。互いの思いは深まるが、その娘には婚約者がいたのだった。第71回アカデミー作品賞、脚本賞、主演女優賞、助演女優賞、美術・装置賞、作曲賞、衣装デザイン賞の7部門を獲得した。
南アイルランドに浮かぶ小島の村で12億円の宝くじの当選者が出たことから村中を巻き込んだ一大騒動が勃発するほのぼのタッチのウェンディ ホールデン原作のコメディ。人生讃歌をブラックな味つけで描出。
1人の青年が3人の友人を巻き込んでギャングを相手に賭けに出るが失敗。悪党がマリファナ工場から奪ったドラッグと金を横取りし、借金の埋め合わせにしようとする群像劇。思わぬ展開の連続が大騒動に発展していく、痛快クライム・サスペンス。果たして最後に笑う奴は誰なのか?
アユーブ・カーン・ディンによる戯曲を本人自ら映画用に脚色し、舞台版も映画版も大ヒットしたヒューマン・コメディー。イギリスに住むパキスタン人のジョージは、7人の子供たちを立派なイスラム教徒に育てたいと願っていたが、イギリスで生まれ育った子供たちはまったくイスラム文化を尊重しない。文化の違いや世代間のギャップをユーモラスに描き、2000年のカンヌ映画祭で第一回メディア賞を受賞した。
1970年代のスコットランドを舞台に、広大な青空と麦畑にあこがれる繊細な少年の姿を綴る青春ドラマ。短編映画がカンヌで注目された監督ラムジーの長編デビュー作。
炭坑で働く父と兄、祖母と暮らしている11歳の少年ビリー。彼は父親のいいつけで始めたボクシングがどうしても好きになれない。そんな中、ふとしたきっかけで、クラシック・バレエを知り興味を持つ。女の子に混じって男がバレエだなんてみっともないと、父親は猛反対。しかしバレエ教師は、ビリーの素質を見抜き。主演は、オーディションで選ばれた当時13歳のジェイミー・ベル。愛らしい彼のダンスは必見!監督はロイヤル・コート・シアターの芸術監督出身で、これが映画長編デビューとなるスティーヴン・ダルドリー。
老婆になっても小さな頃別れた父を慕い続ける娘の姿を描き大きな感動を呼んだ、アカデミー賞短編アニメ賞に輝く傑作アニメ。わずか8分間の物語の中に、人が人を思い続ける気持ちの美しさが描かれる。
一通のパスポートに託された夢の実現に向けてサバイバルな闘いに挑む男女の姿を描く人間ドラマ。主演は『アメリ』『ダ・ヴィンチ・コード』のオドレイ・トトゥ。
性的に堕落した女性たちを矯正させるために運営され、閉鎖されるまでに多くの少女が恐怖の体験をした修道院の実態を綴ったジューン・ゴールディングの真実のドラマの映画化。ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作。
ベッカムに憧れるインド系イギリス人の少女が、サッカーに情熱を傾ける日々の中で友人や両親とのトラブルや恋に揺れつつ、夢に近付いていく様をさわやかに描くナリンダー・ダミの原作、青春ドラマ。サッカーを愛するジェスは、地元女子チームのエース、ジュールスに誘われてチームに入部。インドの伝統を重んじる母親に猛反対されても、内緒で練習を続けるが。ジュールス役でキーラ・ナイトレイが出演、本格的ブレイクのきっかけとなった作品。
17世紀のオランダ美術を代表する天才画家フェルメールによる名画「真珠の耳飾りの少女」に秘められた物語を描いたトレイシー・シュヴァリエのベストセラー小説を映画化。フェルメール家に住み込みの使用人として雇われた17歳の少女グリートは、その優れた色彩感覚を見出されフェルメールの絵の具の調合を手伝うように。やがてフェルメールにインスピレーションを与える存在となる。アカデミー撮影賞など3部門にノミネートされた。
1930年代ナチスドイツ台頭の時代における英国の老政治家チャーチルの姿を描く物語。製作総指揮は『グラディエーター』のリドリー・スコット。
文豪ジェームズ・ジョイスの「ユリシーズ」に発想を得て、母親の愛を知らずに育った孤独な少年との手紙のやりとりを支えに新しい人生を踏み出そうとする受刑者を描くヒューマン・ドラマ。15年の刑期を終えて食堂で働くスティーブン。服役中に届いたひとりの少年からの手紙の中に過去の自分を重ね合わせたスティーブンは、彼に自分とは別の道を歩んでほしいという願いをこめて返事を書き続ける。
監督は本作品で実在の事件をドキュメンタリー・タッチ手法で描き、高く評価されたポール・グリーングラス。その後手掛けた『ユナイテッド93』では初めて9・11同時多発テロをテーマとし、話題になった。
1994年、アフリカのルワンダでは、フツ族の過激派が起こしたツチ族排斥運動が激しさを増し、ツチ族の妻を持つホテルマンのポールは危機感を募らせていた。やがて虐殺が始まったことを知った彼は、自分が勤める外資系のホテルに家族だけでなく、多くの難民をかくまい始めるのだが。民族対立が原因の大量虐殺が行われる中、1200人もの人々を救ったホテルマンの実話を映画化した力作。
母親と祖母と暮らす耳の不自由な少年、フランキーの楽しみは、離れて暮らす船乗りの父から届く手紙だった。しかし、その手紙は母親のリジーが書いたもの。彼女は度重なる夫の暴力に耐えかね、家族を連れて逃げていたのだ。そんなある日、父親が乗船していることになっている船と同じ名前の船が港に着くことになり、リジーは1日だけ父親になってくれる男性を探すことに…。家族のきずなを暖かい視点で描いた感動作。
実在したアメリカの天才シンガー、ボビー・ダーリンの栄光と挫折の生涯を描いたミュージカル・ドラマ。ボビーにほれ込んだケビン・スペイシーが監督と主演を兼ねて製作した意欲作で、本編中で歌われる全曲をケビン自らが歌い上げている。貧しいブロンクスで生まれた少年ボビー。重い病のために15歳までしか生きられないと診断されたボビーは、やがて音楽と出会い、ショー・ビジネス界へと足を踏み入れる。
今なお人種差別の残る南アフリカのスラム街を舞台に、ギャングの不良少年が、ある出来事を契機にして生きる希望を見出していく様を綴ったアソル・フガードの原作の映画化、2006年アカデミー賞外国語映画賞受賞作。
オーストラリアの壮大で色鮮やかな場所ライトニングリッジを舞台に、空想上の友だちを信じる妹と、その妹を思い遣る兄の健気で切ない姿を描くベン・ライスの世界的ベストセラーの映画化。
1994年にルワンダで起きた凄惨な虐殺と、この悲劇を黙殺した西欧諸国の対応を、当時BBCの報道記者として現地にいたデビッド・ベルトンが共同執筆し、実話をもとに西側の視点から描いた衝撃作。撮影は実在する公立高校でおこなわれた。
事故直後のエリザベス女王の苦悩と人間性を豊かに描く。主演のヘレン・ミレンが人間エリザベス二世を見事に演じ切り、各映画祭で受賞した。
60年代のポップ・アイコン『あの胸にもういちど』のマリアンヌ・フェイスフルが、38年ぶりに主演した、隠れた才能を開花させ、新たな人生を見いだす女性を演じた心温まるドラマ。
70代の俳優モーリス。かつての人気スターもいまや端役を演じ、妻とも別居して独りで暮らす日々。そんなある日、旧友の姪の娘ジェシーと出会い、年甲斐もなく心をときめかせてしまう。『アラビアのロレンス』の名優ピーター・オトゥールがおくる人生賛歌。