J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
便利屋稼業で世知辛い世をしのぐ雄次と耕作。依頼されるのはヤバい仕事ばかりで、しかも毎回トラブル続き。ある日、涼子という女に一目ぼれした雄次と耕作は、大金を必要としている彼女のために金を工面しようとするが。黒沢清監督が、哀川翔と前田耕陽を主演におくる痛快アクションコメディ・シリーズ第1弾。
今回、雄次と耕作が受けた仕事は、暴力団組長の娘の交際相手を調べる事。調査結果を聞いて激怒した組長は、娘の恋人に報酬金を掛けてヤクザに追わせるが、雄次と耕作はひょんなことから彼をかくまうことに。シリーズ第2弾。
ある老人を探して欲しいとの依頼を受けた雄次と耕作。すぐに老人を発見したものの、いきなり心臓発作で死亡してしまう。やがて彼の孫を名乗る女が現れるが、彼女の目的は10年前、老人が銀行から強奪した5千万円だった。
便利屋を営む雄次と耕作のもとに舞い込んで来るのは、ヤバい仕事ばかり。ある日、雄次はひょんな事からヤクザの上納金を手に入れる。だがそれがヤクザにバレ、金を返そうとしたものの、肝心の金が隠し場所から消えていて。シリーズ第4弾。
美しくもワケありげなOLと知り合った雄次と耕作。実は彼女は暴力団の抗争現場に偶然居合わせ、ヤクザに大量のヘロインを託されてしまっていたのだ。それを知った雄次たちは、そのブツで一攫千金を夢見るが、組織の方もヤクを取り返そうと必死で。シリーズ第5弾。
ある日、雄次と耕作はヤクザに追われているところを、政治家志望の青柳という男に助けられる。後日、雄次は青柳から、対立するヤクザとの仲裁を頼まれてしまう。シリーズ最終作。
『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(1985年作品)の黒沢清監督と役所広司との初コンビ作で、無意識の猟奇殺人を追う刑事と謎の男の話。
アクションはリアクションを生み、得ると同時に大切なものを失う。それを知りつつ、アクションを起こす人間たち。「MESMERISM(メスメリズム)=催眠」的社会、「CURE(キュア)=治療」は果たして可能な事なのだろうか?
交通事故により昏睡状態のまま10年間眠り続けた豊は、24歳のある日、突然目を覚ました。とりあえず実家に帰ってみた豊だったが、家族は散り散りになっていて。最新作『叫』の公開を控える黒沢清監督が、家族というテーマに初めて取り組んだ作品。
人質と犯人の両者を助けようとして、どちらも助けられなかった刑事が、失意の中、森で出会った1本の木。カリスマと呼ばれるその木は、根から毒液を分泌し、森全体を死に導いているという。ありのままの森で右往左往する人間たち。自然の法則に人間たちの秩序は有益なのか。
インターネットの世界を舞台に巻き起こる恐怖を描いたサスペンス・ホラー。表面的な恐さだけでなく人間の深層心理を鋭く描き出したカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞作。
仁村雄二は人と接することが苦手で、人生になんの目的も見出せないままでいた。そんな雄二が心を許せるのは、同僚の有田守だけ。やがて雄二は守が飼っている猛毒の"アカクラゲ" に興味を示すようになるが、ある日、守はクラゲを雄二に託して忽然と姿を消す。そんななか、守の父親である真一郎が雄二の前に現れ、 雄二はいつしか真一郎のもとで働くようになる。世代も考え方も違う2人だったが、次第に東京の河川で"アカクラゲ"を繁殖させるという計画に熱中して行き。『カリスマ』『回路』の黒沢清監督が 2人の青年の不器用な生きざまを描いた青春ドラマ。未来への漠然たる不安と焦燥感を抱えた青年を、本作が映画初出演となるオダギリジョーが熱演。カンヌ国際映画祭正式出品作品。
研究者の男がある時、自身のドッペルゲンガーに遭遇し戸惑いながらも、私利私欲のために奇妙な関係を築いていく姿を描いたコミカルな異色オカルト・ホラー。ドッペルゲンガーとは、自分の分身を自ら見てしまう幻覚の一種で、それを見た者は数日中に必ず死ぬといわれている。生き残るのは本人か、ドッペルゲンガーか。
カンヌ国際映画祭コンペティション出品を機に海外での配給を決める為、海外セールス・エージェントと打ち合わせのもとに再編集が行われ、オリジナルバージョンから約20分ほどカットされたものが本作。「こういう機会がなかったら生まれる事のなかったもう一つの『アカルイミライ』で、 二つともディレクターズ・カットと言うべき作品です」と黒沢監督が自ら編集した “海外バージョン”は、単にシーンを短くしているだけでなく、シーンの順番も大胆に入れ替えて、オリジナルバージョンとはまた違った「アカルイミライ」の側面を見せる作品となっている。
シリーズ第1弾。
宮沢賢治の傑作「風の又三郎」を黒沢清の演出のもと小泉今日子が朗読する。NHK-BSにて2003年に放送され、2人はその後、映画『トウキョウソナタ』(08)で再び組むことに。曇り空の下、山中の廃屋や閉鎖された遊園地で、女優・小泉今日子は「風の又三郎」を朗読する。原作から感じられる「不思議さ」と背中合わせの「恐ろしさ」、不気味な描写を小泉は淡々と読み、廃墟は次第に非現実的な空間へと変わっていく。
鬼才・黒沢清監督が、ミステリー、ホラー、サスペンスの域を超えた至極の恐怖を描き、更なる変貌を遂げた異色作。主演は『嫌われ松子の一生』などで多才な役柄を魅力的に演じる中谷美紀。共演者には『フラガール』など話題作への出演が続く豊川悦司をはじめ、名実ともに日本を代表する実力派俳優が集結した豪華な作品だ。スランプに陥り、体調にも異変をきたしてしまった女流作家・礼子は、担当編集者の勧めで郊外の古い洋館に引っ越した。向かいには大学の研修所だという不気味な建物があり、考古学教授・吉岡が出入りしていた。ある日礼子は、その建物の内部に横たわる女のミイラを見つけてしまう。
「アカルイミライ」「LOFT」の黒沢清監督による、東京に暮らすある崩壊家族の再生。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を獲得し、出演の小泉今日子はキネマ旬報主演女優賞を受賞した。父(香川)、母(小泉)、息子2人(小柳・井之脇海)の佐々木家はごく普通の4人家族。しかしリストラされた父は家族にそれを隠し、母は日常に鬱屈を募らせ、長男はアメリカ軍の入隊を志願し、次男はひそかにピアノを習っていた。静かに崩壊しつつある家族の行方は?