J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
公開当時のタイトルは「血煙高田の馬場」。講談でおなじみ堀江安兵衛の高田馬場18人斬りを、マキノ正博・稲垣浩の両監督が共同で撮り上げた痛快この上ないチャンバラ映画の決定版。不満から新発田藩を出奔して江戸にやってきた堀江安兵衛は酒は飲むは、ケンカするはのヤクザな毎日を送っている。ある日、伯父が18人を相手にして高田馬場で決闘をはじめた。それを聞いた安兵衛は八丁堀から決闘場の高田馬場まで韋駄天に走り抜け息途絶えた伯父を助けるべく敵に切り込んでいく。有名な韋駄天走りのシーンは必見!
一介の百姓から身を興し天下統一を成し遂げた豊臣秀吉。その少年時代から信長の家来として頭角を現すまでを、稲垣浩(監督)&宮川一夫(撮影)で映画化した名作時代劇。秀吉役に嵐寛寿郎、信長役に月形龍之介が扮している。貧しい農民の家に生まれた木下藤吉郎は、故郷を出奔して織田信長の草履取りとなった。藤吉郎は次第に信長に認められるようになり、ついには難攻不落の美濃攻めを命ぜられる。
20代半ばにして奥州を制し、“独眼龍”の異名で恐れられた伊達政宗の若き日の姿を描いた作品。稲垣浩監督による軍馬乱れる合戦シーン、闘将・政宗を演じた片岡千恵蔵の鬼気迫る熱演も見どころ。戦国末期。米沢の戦国大名・伊達輝宗の長男として生まれた政宗は、右眼を失うものの血気盛んな若者に成長する。しかし若くして家督を継いた政宗に、幼な友達・永井右近の戦死など様々な試練が降りかかる。
阪東妻三郎が現代劇に主演した代表作。撮影当時、阪妻は体調を崩し完成まで1年を要したが、公開されるや一世一代の演技と絶賛された。当初、脚本の伊丹万作が監督も担当する予定が病気で断念した。松五郎こと無法松(阪東)はトラブルを引き起こす暴れ者だが、どこか憎めない人力車夫。ある日竹馬から落ちた少年を助けたことがきっかけで陸軍大尉の吉岡家へ出入りするようになるが。
昭和12年、今で言う学習障碍児(映画の中では精神薄弱児)で、3度も学校を変えられた中山寛太は、両親も持て余してしまうほどの少年だった。そこに児童教育に熱心な松村という先生という先生が現れ、寛太を受け入れようとする。寛太は先生が大好きになり、嬉々として登校するようになるが、ある日、札付きの悪童が転校してきて、松村はその子も引き受ける。
指導命令の教育ではなく、自主性を養う教育に取り組んだ一教師のルポルタージュの映画化。伊丹十三の父、伊丹万作が自身でメガホンをとりたがっていたけれども、病床ゆえ、その脚本を『宮本武蔵』『無法松の一生』の巨匠・稲垣浩監督、撮影・宮川一夫で撮り上げた名作。原作 : 田村一二。ちなみにこの作品の翌年、姉妹編として精神薄弱児のみを集めた特殊学級を描いた『忘れられた子等』が作られている。
『手をつなぐ子等』に続いて、田村一二の原作を稲垣浩監督が映画化。特殊学級の生徒たちと先生の交流を描いた感動作。ある特殊学級のクラスに赴任した青年訓導・谷村(堀)。赴任直後は、風変わりな生徒たちに手を焼いていた谷村だったが、忍耐強く接していくうちに、いつしかお互いがうち解けて、「教育」に情熱を燃やし始めるのだった。子どもたちと新任教師を温かく見守る校長役・笠智衆も印象的。