J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
性格が“ブス”な少女が、上京して様々なことを経験しながら成長する姿を優しく見つめる青春ドラマ。市川準の監督デビュー作で、主演の富田靖子と共に絶賛された。片田舎で生まれ育ち屈折した性格の少女・麦子(富田)は、東京で置屋を営む叔母・胡蝶(大楠)の元で芸者見習いをしながら高校に通うことに。ボクシング部の人気者・律田(高嶋)に密かに想いを寄せるが、彼には美人の恋人がいるのだった。
クレージーキャッツのメンバーが全員出演した最後の映画であり、ハナの演技は本作でブルーリボン賞ほか多くの賞を受けた。商事会社で34年間まじめに働き、間もなく定年を迎える花岡(ハナ)。ある日、同僚がジャズバンド結成の話を持ちかけ、かつてのバンド仲間を集めてコンサートを開こうという。練習に精を出し、再び生活に張りを感じる花岡だが…。
両親を亡くし、二人暮しの兄妹。兄には恋人がいるが、一人になってしまう妹の事を思うと結婚に踏み切れずにいた。やがて高校を卒業した妹は、兄の親友と交際し始める。市川監督が敬愛する小津安二郎にオマージュを捧げた作品。
昭和を代表する漫画家を多数生んだ伝説のアパート・トキワ荘を舞台に、漫画青年たちの青春を瑞々しく描く人間ドラマ。本木雅弘が後に筆を折る漫画家・寺田ヒロオを演じる。昭和30年代、漫画の黎明期。漫画少年にとって憧れの存在、手塚治虫が住むトキワ荘には漫画家を志す若者たちが続々入居してくる。彼らにとって先輩の寺田ヒロオ(本木)は、兄のような存在だった。しかし劇画ブームが訪れ、寺田はジレンマに悩むように。
売れない夫婦漫才師を親に持つ少女のひと夏の出来事を描いた青春ドラマ。主役の少女に、これが映画デビュー作の池脇千鶴、その両親に実生活でも夫婦の沢田研二と田中裕子が扮し、夫婦漫才を披露している。夫婦漫才師を両親に持つ14歳の若菜は、それなりに幸せな毎日を過ごしていたが、ある日お父ちゃんの愛人に子供が出来て…。
直木賞作家・山口瞳の代表作を、故・市川準監督が朗読化した人気シリーズ。昭和30年代の典型的サラリーマン、江分利満氏の日常を軽妙に切り取る。朗読を平田満が、出演を阿南健治がつとめる。昭和の年号と同じ年齢の江分利満氏36歳は、東西電機の宣伝部員。社宅に住み、遅刻の常習者で、そこそこに働き、遊んで、無器用ながらも平穏な幸せを満喫。毎日をひょうひょうと生きる彼の行動を通して昭和30年代の空気が鮮やかに蘇る。
三谷幸喜の同名舞台を、監督・市川隼、脚本・三谷幸喜で映画化したスクランブル・ラブコメディ。新政府の役人・菅野覚兵衛(中井)は、坂本竜馬(トータス松本)の十三回忌を催すため、竜馬の元妻・おりょう(鈴木)を訪ねる。しかし、おりょうは甲斐性のない男・西村松兵衛(木梨)の妻となっており、おまけに竜馬にそっくりの愛人・虎蔵(江口)との駆け落ちを企てていた。亡き竜馬をめぐり、男女4人が繰り広げるすれ違いと勘違いの大騒動。
村上春樹の同名短編小説の映画化で、愛する人を失った時の埋めがたい喪失感を切なく描いた作品。宮沢りえはトニー滝谷の妻と、妻によく似た女性の二役を好演している。ずっと孤独に生きてきたトニー滝谷は、最愛の妻と出会い、彼の人生の孤独な時間は終了した。だが束の間の幸福は妻の事故死で失われ、妻の買った大量の服だけが残され。あわせて、『トニー滝谷』の撮影の裏側に密着したメイキング・ドキュメンタリー『晴れた家』も作られた。
市川準監督が現代日本における〈死〉の在り方を問うヒューマン・ドラマ。死にゆく老父を自宅で看取る主人公の小学校教師にテリー伊藤が扮する。原作は重松清の同名小説。末期がんの父が余命3ヶ月と宣告された光一(テリー)は、家族と共に父を自宅で介護することにする。5年生を受け持つ彼は、〈死〉の意味が分からない今の子供たちに人の死をどう教えたらいいのか悩んでいた。そして、同じく教師だった父親にある提案をする。
幸せなはずの生活を送っていた男が人生に揺らぎだす様を共感を込めて描かれた吉田修一の原作のテレビドラマ化。WOWOWの「ドラマW」枠で製作された単発ドラマで、西島秀俊が惑う30代の男性の日常をリアルに巧演する。離婚歴のある瞳(寺島)と結婚し、瞳の連れ子ともその家族とも良好で、満ち足りた生活を送っている筒井(西島)。かつて同棲していたオカマの閻魔(田口トモロヲ)と町で偶然に再会したことから、筒井は現在の自分に違和感を感じ始める。
生きづらさを抱える十代の少女たちのリアルな姿を切り取った真戸香の原作を映画化した青春ドラマ。「神童」の成海璃子とアイドルグループAKB48の前田敦子が共演し、等身大の少女たちを体現する。いい子を演じるあまり、友だちにも家族にも心を許せない寿梨(成海)。小学校時代のクラスメイトで昔は人気者だったけれど、今はいじめられっ子の日南子(前田)に、寿梨は携帯メールを送る。それは、みんなに愛される〈私〉になる方法を綴った物語だった。