J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
名匠ヒッチコックの記念すべき監督処女作。世界中を震撼させた“切り裂きジャック”事件を、彼独特の視覚表現を駆使して映像化。ヒッチコック映画ではお馴染みの監督本人のカメオ出演でも楽しませてくれる。
アルフレッド・ヒッチコック監督が、最も敬愛した作家ジョン・バカンのスパイ小説を映画化した傑作サスペンス。カナダから帰国したばかりの外交官が、突如現れた謎の女性に助けを求められかくまうことに。しかし、彼女は何者かに殺害され、彼は容疑者として警察から追われ、謎の組織からも狙われるはめに。女性が死ぬ間際に残した謎の言葉を手がかりに、彼は事件の真相を究明していく。
文豪サマセット・モームの短編小説「アシェンデン 英国秘密情報部員の手記」に基づいて、ヒッチコックが英国諜報部員の活動を描いたスパイ・サスペンス。第1次世界大戦中、偽りの葬儀によって死んだことになったイギリスの諜報部員は密命によりスイスへと旅立ち、敵のスパイを殺害もくろむ。しかし誤って関係のない人物を殺してしまい、自分の使命に疑問を持ち始める。スパイ活動に悩む主人公の心情を見事に描いたヒッチコック監督のイギリス時代の代表作。
アルフレッド・ヒッチコック監督によるサスペンス・ドラマ。映画館を営むバーロックは、表向きには善良な市民を装いながら、裏では破壊工作員として活動していた。そしてバーロック夫人は、そんな夫を疑いもせず、幼い弟スティービーとともに平穏な生活を送っている。親しげに近づいてきた隣の八百屋が実は刑事だと知った時、バーロックは自分の代わりに、スティービーに爆弾を持たせて使いに出した。
ヒッチコック監督作品ではお馴染みの“無実の罪で追われる男”。警察署長の娘と逃亡するというスリリングな設定に、目線1つにもこだわる徹底した心理描写が観る者を圧倒する。もちろん監督独自のユーモアも健在。
ヒッチコックが世界からの注目を浴びるきっかけとなった大ヒット作。休暇からロンドンに帰ろうとする主人公の女性アイリスは、旅先で知り合った老夫人とともに列車に乗りこんだ。しかし、いつの間にかその老婦人はこつ然と姿を消し、他の乗客に彼女の行方を聞いても、示し合わせたようにその存在を否定される。自分は幻覚をみていたと思い始めたアイリスの前に、老婦人の存在を認めるひとりの女性が現れる。原作 : エセル・リナ・ホワイト
旅先で富豪マキシムと出会ったマリアンは彼の後妻となる。しかし彼の屋敷には前妻レベッカの影が色濃く残っており、使用人も心を開かない。次第に彼女はレベッカの呪縛に追い詰められていくが…。ヒッチコックの渡米第1作目となるクラシック・サスペンス。
第二次世界大戦目前のヨーロッパを舞台に、国際的な陰謀に巻き込まれた新聞記者の奮闘を描いたサスペンス。ニューヨークの新聞記者ジョーンズは、アムステルダムの和平会議を取材中、大物政治家の暗殺を目撃する。ところが、それは替え玉を使ったトリック殺人だった。ヒッチコックの映像テクニックが存分に発揮され、激しいカー・チェイスや飛行機の墜落ショットなど、迫力のアクション・シーンも見応え十分。
スリラーの名手ヒッチコック唯一のラブ・コメディ!主演はキャロル・ロンバードとロバート・モンゴメリー。当時クラーク・ゲーブルの妻であったキャロル・ロンバードは“スクリューボール・コメディの女王”と称されていたが、本作の翌年、飛行機事故で不慮の死を遂げた。
最も身近な存在である夫が人殺しではないかと疑う若妻の恐怖を描いたヒッチ・サスペンス。ジョーン・フォンテーンの美しさと彼女が演じる若妻の心理の対比が印象的。アカデミー主演女優賞(フォンテーン)受賞。
ヒッチコックの得意とする、追われながら追うというスタイルのサスペンス・ドラマ。カリフォルニアの飛行機工場が何者かに放火された。整備士のケインが、焼死した同僚の近くにいたことから犯人と疑われ追われることになる。火災直前に現場にいたフライを犯人とにらんだケインは、彼が落としていった封筒をたよりに手がかりを探すうち、ナチスの破壊組織に行き当たる。
平凡な日常に忍び寄る恐怖を描いたヒッチコック監督の心理サスペンス・スリラー!憧れの叔父(ジョセフ・コットン)に秘密の匂いを嗅ぎ取った姪(テレサ・ライト)は…。光と影を巧みに使って姪と叔父の心理の綾をスリリングに描写し、サスペンスを見事に盛り上げて魅せた巨匠の傑作。
病院長に就任したエドワーズ博士は、白地に縞の模様を見ると発作を起こす奇妙な癖を持っていた。やがて、彼は偽物だという疑惑を受けるが、女医コンスタンスは彼を信じ、発作の原因を突き止めるため彼の記憶を辿り始める。ヒッチコック監督のサスペンス。
ニューヨークの高層アパートの一室で起きた事件を大学教授が解き明かすスリラー。英国の劇作家パトリック・ハミルトンの戯曲を原作とするヒッチコック監督のカラー第1作目で、映画の進行時間と実際の上映時間を一致させ、全編をワンショットで描くという実験的手法に挑戦した。
演劇学校の学生イヴは殺人事件に巻き込まれたという級友ジョナサンを窮地から救う。殺されたのは大女優シャーロットの夫。彼の無実を証明する手助けを求められたイヴはメイドを装いシャーロットの下へと乗り込むが…。フラッシュ・バックを効果的に使った巨匠は編集の妙味を存分に発揮、「芝居」をモティーフに、仰天の謎解きが楽しめるサスペンス。ディートリッヒが舞台で妖艶に歌う曲はコール・ポーターの書き下ろしで、イヴの父親や若い警部との絡みも面白い。
巨匠ヒッチコック監督の代表作の1本とされる傑作スリラー。小道具の見せ方もさることながら、白熱するガイのテニス試合とブルーノの行動をカットバックしていく息をもつかせぬサスペンス技法は秀逸。異常殺人者を演じるロバート・ウォーカーの熱演も見ものである。
殺人の疑いをかけられ、聖職者としての立場から潔白を証明できずに苦しむ若き神父を描いたサスペンス。殺人の罪を犯した男からその罪をざんげされた神父ローガン。その男が犯罪を行った際に僧衣をまとっていた事から、ローガンに疑いがかかるが、カトリックの神父はざんげの内容を決して口外してはならないという掟がある。さらに、その男が殺した弁護士からローガンが脅迫されていたという事実が発覚し、ローガンは窮地に陥る。
ブロードウェーでヒットを記録したフレデリック・ノット原作の戯曲を、スリラーの巨匠アルフレッド・ヒッチコックが映画化。妻マーゴの裏切りを知ったトニーは、殺し屋を雇って彼女の殺害を計画する。しかし、マーゴの激しい抵抗によって殺し屋は死亡。現場に駆けつけたトニーは、その状況を巧みに利用して、マーゴに殺人の罪を着せてしまう。苦悩するヒロインを演じたグレース・ケリーの美ぼうが光る知的ミステリー。
足を骨折し、ニューヨークのアパートで療養中のジェフの暇つぶしは、窓から見える中庭と向いのアパートの住人達の生活をカメラの望遠レンズを使って眺めること。そんなある日、いつも口喧嘩が絶えない中年夫婦の妻が突如、姿を消した。夫の怪しい挙動を目撃していたジェフは、状況から殺人事件と確信。恋人リザの手を借りて調査にあたるが…。コーネル・ウールリッチの短編小説を原作とする傑作で、動けない主人公と同様に限定されたカメラワークと構成が緊張感を持続させる。
ヒッチコック最盛期の一作。猫(キャット)の異名を持つかつての宝石泥棒ジョン・ロビーは、今やすっかり足を洗い、南仏リビエラで悠々自適の生活を送っている。ところが最近、彼とそっくりな手口で盗みを働く別の泥棒が現れて。南仏の景勝地リビエラを舞台に、自分の偽者を追うかつての天才泥棒の活躍を、美女との恋を絡めて軽妙に描いたラブ・サスペンス。
米国の新進作家ジャック・トレヴァー・ストーリーの原作を巨匠ヒッチコックが映画化、ハリーという名の男の“死体”を主人公に据え、笑いとサスペンスを散りばめて描いた異色作。ブロードウェイのダンサーとして活躍していたシャーリー・マクレーンのスクリーンデビュー作。ハリーの妻役に抜擢され、初々しい演技を披露した。
サスペンスの神様ヒッチコックがイギリス時代の監督作『暗殺者の家』をスケールアップして自らリメイク。ロケ地マラケシュに漂う異国情緒を効果的に使いつつ、独得のユーモアを織り交ぜて綴った娯楽大作。物語の重要な伏線となる劇中歌「ケ・セラ・セラ」も有名で、アカデミー賞歌曲賞を受賞した。
1953年に実際に起った事件を、巨匠ヒッチコックが名優ヘンリー・フォンダを起用してドキュメンタリー・タッチで映画化した異色スリラー。家族と共に細々と暮らしていたミュージシャンのマニー。ある日突然、強盗犯ということで警察に連行される。身に覚えのないマニーだったが、状況は彼にとって不利になるばかり。そして彼の妻も恐怖と絶望によって次第に精神を病んでゆく。えん罪を突きつけられた男の悲劇をリアルに描いた傑作。
主演はジェームズ・スチュアートとキム・ノヴァク。悪夢のシーンやヒロインによる観客への真実の告白など技巧を凝らしたヒッチコックの演出とバーナード・ハーマンの音楽で紡いだ極上のミステリー。ソウル・バスの秀逸なタイトルデザインも見逃せない。
サスペンスの巨匠ヒッチコックが得意とする、巻き込まれ型サスペンスの傑作。広告マンのロジャーは、ある日ニューヨークのホテルで、キャプランという男と間違われて二人の男に連れ出された。その上、人違いとわかったとたん酒を飲まされ、泥酔運転に見せかけて殺されそうになる。一命を取り留めた彼は、翌日、真相を確かめようと国連ビルへ赴くが、そこで殺人事件が発生。ロジャーは容疑者として追われることに。
謎めいた青年の狂気の犯罪を描くサスペンス・スリラーの古典!シャワールームでの刺殺シーンとバーナード・ハーマンの音楽があまりにも有名なヒッチコック監督の代表作。その後数多くのサイコ・スリラーのルーツとなった傑作で、その演出スタイルと恐怖感を煽る音楽は、数々の模倣とパロディを生んだ。原作は実在の連続殺人鬼エド・ゲインにヒントを得たロバート・ブロックの同名小説。ガス・ヴァン・サント監督のリメイク版(98年)と見比べるのも一興。
ダフネ・モーリアの原作をもとに、ヒッチコックが実際にあった事件を参考に撮り上げた恐怖映画の傑作。ペットショップで出会った弁護士のミッチ・ブレナーに好意を抱いたメラニー。ミッチが母と週末を過ごすサンフランシスコ郊外の漁村に、彼の妹への誕生日プレゼントのカナリアを持って訪れた彼女は、途中一羽のカモメに襲われる。その後、次々と鳥の襲撃が始まり、村は鳥の大群で恐慌状態となる。
ウィンストン・グラハムの原作を映画化した巨匠は、赤い色や雷鳴に対する異常な反応や男性恐怖症として発露するヒロイン(クールビューティ、ディッピー・ヘドレンが「鳥」に続いて主演)の歪んだ深層心理を、斬新な映像で表現している。
スリラーの巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の50作目にあたるスパイ・サスペンス。核ミサイル“ガンマ5”の設計にかかわる重要な方程式を探りだすため、亡命を装って東ベルリンに潜入した物理学者マイケル。何も知らされていなかった婚約者のサラは、マイケルを追って東ベルリンへと向かう・・・。マイケル役にポール・ニューマン、婚約者サラ役にジュリー・アンドリュースがふんし、スリリングな逃亡劇が展開。
サスペンスの神様アルフレッド・ヒッチコック監督がベストセラー小説を映画化。キューバ危機で緊迫する東西両陣営の背後で暗躍するスパイの活動をスリリングに描いた傑作スリラー。レオン・ユリスの原作を映画化、ジョン・フォーサイス、ダニー・ロバン、ミシェル・ピコリ、フィリップ・ノワレら国際スターが共演したポリティカル・サスペンス。音楽は2009年3月31日に逝去した大御所モーリス・ジャールが担当している。
霧の都ロンドン。テムズ河の澱んだ水面に女性の全裸死体が浮かんだ。今回も犯行手口は縞柄のネクタイによる絞殺。市民は姿なき殺人鬼の相次ぐ凶行に震え上がっていた。そんな折、短気な性格が災いして、バーテンをクビになったリチャード(ジョン・フィンチ)は、結婚相談所を経営する元妻を訪ねる。ところが、彼女が次の被害者となり、目撃者の証言で有力容疑者となってしまったリチャード。彼は友人のラスク(バリー・フォスター)に助けを求めるが・・・。ヒッチコック監督が、故国イギリスに戻って制作したサスペンス・スリラー。斬新な演出テクニックから、殺しの小道具となるネクタイの使用法に至るまで、ヒッチコックならではの才気にあふれた一作。
2組のカップルが織りなす犯罪模様を個性派俳優4人を起用して描いた巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の53作目にして、遺作となった軽妙洒脱なサスペンス映画。スリルとスピード感に満ちた車の走行シーンが有名で、ヒッチコックらしからぬコミカルでコケティッシュなヒロイン像も魅力だ。
[1920s][1930s][1940s][1950s][1960s][1970s]