J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
目を患う曲芸師の父親と三人の娘が繰り広げる音楽映画。曲芸師タニマン(伴)は視力減退から盛り場の寄席を追われて旅興行に落ちていく。タニマンには歌と踊りが大好きで、レビュー女優を夢見る三人の娘(寿美・雪村・朝丘雪路)がいるが、彼は「芸人は親一代で結構」と、娘たちがその道に進むことに大反対。父を想う三人姉妹の愛情を豪華オールスターキャストで描く歌と踊りの一大レビュードラマ。
浅丘ルリ子の記念すべき映画デビュー作。当時14歳の浅丘ルリ子がオーディションで約3,000人の中から選ばれた。『嵐を呼ぶ男』の井上梅次監督による少年少女向けのアクション映画で、日活初のカラー映画でもある。衣装考証はイラストレーターの大家・中原淳一。有名な科学者を父に持つルリ子は、ある日、父親の研究を盗もうとするスパイ団に親子ともども連れ去られてしまう。ひとり逃げ出すことができたルリ子は父母を救おうとするのだが…。
江利チエミの歌と踊りが存分に楽しめる本格ミュージカル。ショーのシーンでは月丘夢路、新珠三千代、北原三枝らが舞台の経験を活かして特別出演している。興行師・北川は、銀座の裏町で歌う少女・エミイのことを興行界の大御所・大山の孫娘で家出中の恵美子だと勘違いし、エミイを利用してショーで一儲けしようと企むのだが…。
江戸川乱歩の原作を三國連太郎主演で映画化したミステリー。会社社長の省吾は、愛人と密会中に突然現れた妻を発作的に殺してしまう。その後、省吾は死体を捨てようと車を走らせていると、十字路で停車中に別の死体を車内に放り込まれる。
クラブ歌手の綾子は、かつて自分を裏切った婚約者への復讐心だけを頼りに生きていた。そんな綾子をボクサーの松木とバンドマンのレオが愛していたが、松木は試合で死んでしまう。彼の死によって綾子は復讐の無意味さに気付くのだが。同年『太陽の季節』で鮮烈なデビューを飾った裕次郎が、ボクサー役で出演している。原作は兄・慎太郎。
かつてチャンピオンを目指していた男が、自分の叶わなかった夢を実現するために若いボクサーをスカウトして、チャンピオンに育てていく。デビュー2年目の裕次郎が若いボクサーに扮し、派手なボクシング・シーンを披露している。井上梅次監督作品への出演は本作で3本目となるが、井上監督との出会いで裕次郎はこの後、アクション・スターとしての地位を確立していく。日活初のカラー作品。
水夫に化けて1隻の貨物船に乗り込んだ二人の男が、反目し合いながらも協力して悪に立ち向かっていく。大暴風雨シーンが圧巻な海洋アクションの傑作。東京−門司間を実際に貨物船で航海しながらロケを敢行。スタッフや共演者たちが船酔いで苦しむ中、ヨットで鍛え上げた裕次郎だけはケロリとして航海を楽しんでいたという。裕次郎のスクリーン上のパートナーとして人々に記憶されることとなる浅丘ルリ子が、裕次郎映画で初ヒロインを演じた作品。
『勝利者』『鷲(わし)と鷹(たか)』と石原裕次郎主演作を立て続けにヒットさせた井上梅次監督が、自身の小説をもとに映画化。名マネージャーに才能を見出され、音楽業界の荒波の中で一流のドラマーを目指す青年の青春像を描き、石原裕次郎を国民的スターに押し上げた娯楽作。彼の才能を育て、やがて恋に落ちる名マネージャーを北原三枝が演じている。
盛り場で診療所を営む杉浦健吉は、ある日、自分が戸籍上抹殺され、その届人が行方不明中の弟であることを知って驚く。混乱しながらも死亡診断書を書いた医師をたずね、事故による即死だったこと、四人の男と一人の女が友人や親類を名乗って立ち会ったということを聞き出すが。何者かによって戸籍を抹消された青年医師が、真相を探ってばく大な遺産をめぐる殺人事件に巻き込まれるサスペンス・アクション。
獅子文六の原作の映画化。女房が稼ぎ頭の大川家では、亭主の蒼馬が主夫稼業。そんな大川家のそばに越してきたのが貧乏学生夫婦の倉田達夫とノリ子。女房のみはるが仕事から帰ると、倉田家の歓迎会で大川家は大騒ぎ。怒って姉夫婦のもとへ出ていってしまったみはるに対し、責任を感じた倉田夫妻は引越しを決意。引越し費用捻出のため達夫はキャバレーで働きだす…。
裕次郎が気風のいい青年に扮した痛快アクション。ごく普通のサラリーマンの健次はひょんなことからヤクザの親分の息子であることが社内にバレ、会社はクビ、恋人にもふられてしまう。全てを失った健次は、親分となってすたれてゆく一家を再興しようとするが
ミュージカル女優をめざす踊り子の陽子は、富豪の御曹司と知り合い、有頂天に。そんな時、ウルサ型の舞台演出家・武男に念願のミュージカル演出の声がかかり、陽子は武男への愛に気付く。『嵐を呼ぶ男』の井上梅次監督が、石原裕次郎のために自らシナリオを書き下ろしたミュージカル巨編。
前作登場した様々な夫婦のその後を描いた続編作品。大学を卒業した倉田夫妻は、親の脛をかじるわけにも行かなく、夫婦共稼ぎの生活に突入する。時間が合わず、すれ違いの夫婦生活に…。家事は亭主任せの大川家では、主夫の蒼馬の小説が児童文学賞に当選し、賞金が転がり込むのだが…。
小林旭が絢爛なジャズの世界に身を置くバンドマンを熱演、川地民夫らが演じるバンドマンたちとの友情を描く。石原裕次郎の代表作『嵐を呼ぶ男』に匹敵する痛快作。旭は名トランペッターの父・孝一郎との確執からジャズの世界から逃避するが、孝一郎を師匠と慕う岡辺らと出会い、復活を志す。
ジャズに賭けた男たちの友情や苦悩をスピーディな演奏とともに描く青春群像劇。監督は『嵐を呼ぶ男』『夫婦百景』の井上梅次。ジャズ界の草分け・故牧新太郎の遺児・宏志は自分のバンドを持つのが夢の熱血漢。ひとりふたりと宏志の周りにミュージシャンが集まり、楽団ブルー・スターが生れる。
長谷川一夫、京マチ子、川口浩、菅原謙二、野添ひとみ、そして初ヒット主演作『悪名』前年の勝新太郎が共演したアクション・ドラマ。暗黒街のボス・隆太郎は、裏切り者の密告により入獄するが、復讐を誓って脱獄に成功する。しかし、隆太郎には更なる罠が仕掛けられていた。
家族のために夜の蝶となった女と作曲家の悲恋を、井上梅次が監督したメロドラマ。山本富士子がしたたかさと純粋さを備えたヒロインを熱演し、共演の川口浩を圧倒する。父の作った借金返済と弟の学費のため、女優の道を諦めホステスとなった登子(山本)。パトロンである建設会社の社長・橋田(森)から赤坂のクラブを任されるほどになったが、かつて一晩を共にした無名の作曲家・阿久津(川口)が忘れられなかった。
金魚の研究に没頭する夫に愛想を尽かした妻・松代は、働き者のサラリーマン・菊川と浮気をした。菊川の妻・経子は仕事第一の夫が不満で、まりの夫と飲み明かした。愛のない契約結婚をしていたまりは、松代の夫の知的さに心を奪われ。他人の亭主が素敵に見える3人の妻の浮気心を、豪華キャストで描いた作品。
江戸末期、雑多な人々がひしめきあい泥棒横丁とよばれる両国の盛り場を舞台に、芝居一座の美ぼうの女座長を取り巻く凶状持ちの流れ者、いかさま和尚、ニヒルな素浪人たちの恋模様を描く。井上梅次監督が十年間あたため続けた自らの脚本を映画化。フランス映画の名作『天井桟敷の人々』を思い起こさせる人物設定、六千坪におよぶ泥棒横丁の大オープンセット、五大スターの豪華共演など興趣あふれる群像時代劇。
山本富士子と野添ひとみが有閑マダムのダイヤを狙う美人泥棒コンビに扮するロマンティック・コメディ。船越英二と川口浩演じるプレイボーイの泥棒たちと華麗な争奪戦を繰り広げる。箱根に滞在する富豪の未亡人所有の50カラットのダイヤを狙い、美人泥棒コンビ、エレガントのお小夜(山本)とアトミックのデコ(野添)は作戦開始。しかし謎の3人組(川口、船越、菅原謙二)が現われ、夫人を誘惑するのだった。
南条範夫の同名原作を市川雷蔵主演で映画化。脚本はのちに直木賞受賞作家となる星川清司。監督は、大手各社を渡り歩き、時代劇から現代劇までジャンルを問わず、優れた娯楽作を多く生み出した井上梅次。また美術をこの分野の第一人者・西岡善信が手がけている。雷蔵が演じる池本安高と二宮杏之助の二役は、容姿がそっくりな上、劇中、同一衣装、メーキャップで登場するが、別の人間というなかなかに難しい役どころ。その巧みな演じ分けに注目してほしい。
弁護士の中部が休暇から戻ってみると、自分のアパートに裸の美女がいた。そこへカメラマンと私立探偵が現れ、二人の濡れ場を撮りに来たと言う。頭にきた中部は二人と女を追い出すが、今度はヤクザがやってきて「俺の女に手を出したな」と脅すのだった。だが災難はそれだけでは終わらず。若尾文子が悪女ぶりを発揮したスリラー作品。
暗黒街のドンを暗殺しようと計画する4人の男のサスペンス劇。主演は田宮二郎。暗黒街の黒幕・水島の罠に堕ちて警察をクビになった元刑事の田村は法の力で縛ることの出来ない暗黒組織を毒は毒をもって制すべしと壊滅しようと考える。やがて父を殺された射撃の名手、女を奪われたプロボクサーなど、田村同様に組織へ復讐を企てる男たちが現れる・・・。
『嵐を呼ぶ男』の井上梅次監督が原案、監督、脚本を手掛け、ショーの世界に生きる三人姉妹の踊り子の愛と挫折を描いたミュージカル・ドラマ。マリ、ユリ、ミッチーの3姉妹はショーダンサーを目指していたが、いつしか夢破れ、別々の道を歩むようになる。しかし3人はショービジネスの世界が忘れられず。
法と暴力、それぞれの方法で正義を行おうとする男たちの激しい対決を描く。シリーズの顔である田宮二郎と宇津井健の共演が話題となった第10弾。監督は『嵐を呼ぶ男』の井上梅次。法の網をかいくぐり日本経済界の黒幕となった男、深沢義則(内田朝雄)。深沢によって父親を自殺に追いやられた哲也(山下洵一郎) と組を潰されたヤクザの健吉(待田)。2人は謎のサックス奏者・恭平(田宮)の導きで深沢への復讐を誓い合う。3人は極東信用金庫に忍び込むが…。
江戸末期、博徒渡世人に十手を握られ無法地帯と化してしまった関八州。二大勢力の常吉一家と虎五郎一家に、御嶽の仙太郎なる旅がらすと海野蛸十郎なる浪人がそれぞれ用心棒として雇われ、女旅芸人・市村花之丞一座の興行権をめぐって対立するが。やくざの抗争と、これを一掃しようとする隠密たちの活躍を、片岡千恵蔵、大川橋蔵、大友柳太朗という三大スターの顔合わせで描いた痛快時代劇。
売り上げ枚数250万枚を超えるヒットを記録したピンキーとキラーズの同名曲をモチーフに数々の歌謡映画を手がける井上梅次が監督。メンバーも総出演。卒業間近の女子高生ピンキーと洋子に恋の誘惑が降りかかる青春ロマンス。卒業試験を終えたピンキー(今陽子)と洋子(奈美)。洋子はパーティーで知り合った圭介(森田)に誘惑され、あわやのところで通りすがりの黒川に助けられる。後日、圭介と和解する洋子だが、就職先の上司と判明した黒川(入川安則)からも誘惑される。