J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
愛する人を失った海女が復讐に走る宮谷一彦原作のサスペンスロマン。静かな入江で暮らす新婚夫婦の啓介(江藤)とみぎわ(白都)。ある日、啓介は殺人を目撃したことがもとで殺される。ともに襲われたみぎわは、命はとりとめたものの夫殺しの犯人にされてしまい、夫の友人・祥平(清水)に助けを求めるが。水中写真家の中村征夫の撮影による水中シーンは、透明な世界を見事に映像に収めている。白都のヌードも辞さない熱演も見どころ。
自殺未遂をした女と、彼女に出会った男が繰り広げる結城昌治原作のエロチック・サスペンス。『天使のはらわた』シリーズの石井隆が脚本を手がけた。雨の夜、橋から身投げした秋子(天地)を助けた江坂(ジョニー)は、行くあてのない秋子を自分の家に住まわせる。夫の異常な嫉妬に疲れ果て自殺を図ったという秋子に江坂は惹かれ、やがて二人は愛し合う。2ヵ月後、秋子は夫との関係を清算しようとするが。
これまでにも何度か映画化された谷崎潤一郎の同名小説を、ロマンポルノ出身で『人魚伝説』『ちぎれた愛の殺人』の池田敏春が映画化。精力の減退を感じた初老の教授と、表面は淑やかだが淫蕩なまでの性欲を持つ妻。自らの性欲を維持するため、教授は熟睡している彼女の裸体をカメラに収めたり、妻への欲望を日記にしたためるなど様々な策を弄して欲望をかきたてていく。夫の気持ちを察し、官能的な性のゲームに身をゆだねる妻役の川島なお美が、惜しげもなく裸体を披露し迫真の演技を見せる。
ささやななえこのベストセラーコミックを『死霊の罠』の池田敏春が映画化。原作者自身や友人の体験談をベースに、ある兄弟が踏み込んでしまった恐怖の世界を描く。
“ハサミ男”と呼ばれる連続少女殺人鬼を模倣した“ニセハサミ男”を追う男女を描いた殊能将之原作の異色のミステリー。「映像化は不可能」と言われた殊能将之の原作を、池田敏春が大胆に映像化。美少女ばかりを狙う連続殺人鬼“ハサミ男”は新たな標的に狙いを定めるが、狙っていた少女は“ハサミ男”の手口を真似た何者かに殺されてしまう。模倣犯の正体を突き止めるべく、中年男・安永(豊川)と少女・知夏(麻生)は調査を開始するが。
大阪を舞台に、堅物の夫と元ホステスの妻が織りなす愛情あふれた夫婦物語。織田作之助の『秋深き』『競馬』を原作に、個性派俳優・八嶋智人が初主演した作品。妻役に佐藤江梨子。中学校教師の悟(八嶋)は親の勧める縁談には目もくれず、北新地のクラブのホステス、一代(佐藤江梨子)に惚れて店に通いつめ、遂にプロポーズする。一代は意外にもそれを受け入れ、甘い新婚生活が始まる。しかし悟は妻の過去の男性遍歴に嫉妬を募らせる。