J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
宮本輝の太宰治賞受賞小説を映画化、アカデミー外国語映画賞にノミネートされたほか国内でも様々な映画賞を受賞し、高い評価を得た名匠小栗康平の監督デビュー作。高度成長期時代の流れの裏に生きる下層の人々の生活が、幼い子供たちのつかの間の交流を通して、周辺の風物や世相の描き込みもきめ細やかにつづられていく。
『泥の河』に続く小栗康平監督第2作で、外国人として初めて芥川賞を受賞した李恢成の自伝的作品を映画化。在日朝鮮人二世の青年と、在日朝鮮人と日本人の夫婦に養子として育てられた少女の悲恋を美しく叙情豊かに描く。1957年の夏。大学生のイム・サンジュンは、父の親友が住む函館を訪ね、そこで伽?子という高校生の少女に出会う。東京での忙しい生活の中、伽や子に思いをはせる彼は、翌年再び彼女のもとを訪れる。
世界的評価を得ている小栗康平監督の第3作で、島尾敏雄の同名小説の映画化。夫の浮気をきっかけに結婚10年目の夫婦に訪れる大きな関係の変化を、2人の劇的な出会いから丁寧に描き出していく。だんだん精神の均衡を失っていく妻ミホに、夫トシオはかつて戦争で体験した死の影をかいま見る。妻役を全編ノーメークで松坂慶子が熱演。カンヌ映画祭グランプリ審査員特別賞と、国際批評家賞を受賞した。
『死の棘』でカンヌ映画祭審査員特別グランプリと国際批評家賞をダブル受賞し、世界的にその名を知られる小栗康平監督による人間ドラマ。山間の町を舞台に、山から転落して意識不明になった“眠る男”をめぐり様々な人間関係が展開する。美しい自然の中で、人々の日常の営みと命の豊かさを静かに描き出し、ベルリン映画祭国際芸術映画連盟賞を受賞した。
前作『眠る男』から9年ぶりとなる小栗康平監督によるファンタジー・ドラマ。どこか懐かしい風景が広がる静かな町。女子高校生3人が思いつくままに語る夢物語と、その町に住む人々の現実の人生の断片が重なり合ってつづられていく。ある日、大雨の影響で、町のゲートボール場に不思議な木が姿を現す。それは約3800年前のものと推定され、ずっと地層中に埋まったまま生き続け、その下には同じような巨木たちが眠っていた。