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映画データベース

J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。

増村保造

1970年以降

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『やくざ絶唱』

兵隊やくざ』以来5年ぶりに増村と勝新太郎が組んだ愛憎映画。やくざ・実(勝)は、異父兄妹・あかね(大谷)に異常なまでの愛情を注いでいた。しかし、そんな兄の常軌を逸した想いから逃れるため、あかねは、彼女に興味を持った教師・貝塚(川津)に処女を捧げてしまう。増村が、禁断の愛そしてヤクザの生き様をリアルに描き出す。原作 黒岩重吾。

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『しびれくらげ』

人気モデル・みどり(渥美)は、ある日、大手会社のやり手営業マンである恋人・山崎(川津)から、取引先の重役と一夜を共にしてくれと頼まれる。彼女は、彼の強引な説得にしぶしぶ承諾するが。『でんきくらげ』の大ヒットを受けて作られた、増村保造監督&渥美マリ主演コンビによる‘軟体動物シリーズ’第2弾。渥美マリのエロティックな魅力が見事に引きだされた秀作。

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『遊び』

増村保造監督による野坂昭如の「心中弁天島」の映画化。父の残した借金に苦しみ町工場で働く貧しい少女(関根)とチンピラヤクザ(大門)の少年が出会い、逃亡の果てに真実の愛をつかむまでをダイナミックに描く。デビューして間もない16歳の関根恵子の初々しい存在感が魅力。松坂慶子がチョイ役で出演。

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『新兵隊やくざ 火線』

北支の最前線の小隊に転属となった大宮一等兵(勝)と有田上等兵(田村)。ある日、小隊の軍曹・神永(宍戸)は、八路軍のスパイとして連れてこられた少年を殺せと大宮に命じる。大宮は命令に背き、早速一悶着を起こす。しかし、それがきっかけで少年の姉である美人の芳蘭(安田)と親しくなり。有馬頼義の小説「貴三郎一代」を、増村保造が監督・脚本したシリーズ第9作目。今回はシリーズ初のカラー作品となった。

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『音楽』

近親相姦とフロイト的精神分析を扱った三島由紀夫の名作を映画化。精神分析医の汐見(細川)のもとに若くて美しい麗子(黒沢)が訪れる。音楽が聞こえないと言う麗子だが、実は彼女の抱える問題とは性的快感が得られないことだった。彼女は少女時代に実兄と性的関係をもっていた事を打ち明ける。性的快感を得られない女性の深層心理を増村監督が乾いたタッチで解き明かしてゆく。

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『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』

“かみそり半蔵”の異名を持つ北町奉行所同心、板見半蔵の活躍を描く小池一夫原作「御用牙」の映画第2作目。主演は勝新太郎、監督・脚本は増村保造。良家の生娘を金持ち連中に売り飛ばし、私腹を肥やす悪大名・大久保山城守(小松方正)。そして裏で糸を引く尼寺の如海尼(相川圭子)を、半蔵が徹底的に懲らしめる。尼僧を裸に剥いてのハードな拷問など、エロス&バイオレンスな描写が多数。

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『悪名 縄張荒らし』

今東光原作、勝新太郎の代表作である「悪名」シリーズを締めくくる最終作で、監督は増村保造。昭和初期の大阪を舞台に、遊女に惚れたことからヤクザの世界に足を踏み入れた男の生き様を描いた任侠物語。河内生まれの暴れん坊・朝吉(勝)は、親に勘当され大阪へやって来た。遊女・琴糸(こといと)(十朱)に惚れ、彼女を身請けするためヤクザとなるが、持ち前の腕と度胸で図らずも出世街道をまい進してゆく。

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『動脈列島』

“一ヵ月後の新幹線開業10周年記念日までに、新幹線の騒音や振動などの公害を解決しなければ、走行中の列車を転覆させる!”。新幹線がもたらす公害に抗議するために、新幹線に爆発物を仕掛けた青年医師(近藤)と、爆破を阻止しようとする捜査本部長(田宮)を中心とする警察側との息詰まる駆け引きを描いたサスペンスドラマ。ベストセラー作家・清水一行の日本推理作家協会賞を受賞小説を映像化。近藤正臣が迫真の演技を見せる。

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『大地の子守歌』

鋭い視線で多くの傑作女性映画を撮った増村保造が、当時17歳の無名の新人・原田美枝子を主役に抜擢。盲目の少女娼婦が地べたを這うように逞しく、無垢に生き抜いてゆく様を描いた衝撃の感動作。原田美枝子は本作で数々の主演女優賞を受賞した。祖母と暮らす13歳のりん(原田)は祖母の死後、瀬戸内海の女郎屋に売られてしまう。3年後、売春が原因で眼を病んだりんは、伝道師に手を引かれ島から逃がれる。

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『曽根崎心中』

近松門左衛門の浄瑠璃をもとに、幾多もの障害に阻まれる男女の悲恋を描いた物語。醤油屋の手代・徳兵衛(宇崎)と遊女・お初(梶)は深く愛し合う仲。しかし、互いに結婚話が持ち込まれ、加えて徳兵衛には冤罪も着せられる。2人に残された道は。お初が縁の下に忍ぶ徳兵衛に心中を伝える動作など、歌舞伎の演出が功を奏している。ヒロインを演じた梶がブルーリボン賞をはじめ、数々の主演賞を受賞。後に宇崎竜堂は30周年記念として文楽人形 曽根崎心中 ROCKを上演している。

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『この子の七つのお祝いに』

第一回横溝正史賞を受賞した斉藤澪の同名小説を映画化。増村監督の遺作となった。母から受け継いだ恨みを晴らすため殺人に手を染めるヒロインを岩下志麻が熱演。大蔵大臣の私設秘書・奏(村井国夫)の元お手伝いが殺され、ルポライター・母田(杉浦)は彼の身辺を探る。その過程でゆき子(岩下)という女と知り合い関係を持つが、ゆき子の悲しい素性が調査上に浮かぶ。そしてある日、母田も何者かに殺害され、後輩の須藤(根津)が後を引き継ぐが。

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2004-10-18 掲載
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