J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
千葉で実際に起きた両親殺害事件を題材にした中上健次の短編小説「蛇淫」をもとに、“理由なき殺人”に走った青年の深層心理を冷徹かつ衝撃的に描いた長谷川和彦のデビュー作。父親の厳格な教育方針と母親の溺愛の中で育った一人息子の順(水谷)は、親から与えられたスナックを経営している。ある日、幼なじみのケイ子(原田)との交際を禁じられた順は発作的に父親を殺し、錯乱した母親をも刺し殺してしまう。キネマ旬報作品賞はじめ各映画賞を総ナメにした衝撃作。
中学の孤独な物理教師・城戸誠(沢田)は原子力発電所から強奪したプルトニウムで原爆製造に成功、顔見知りの山下警部(菅原)を通じて彼が政府に要求したのは「プロ野球のTV中継を最後まで見せる」ことと「ローリングストーンズの日本公演」。警察を翻弄し続けた城戸はついに5億円を要求する。トランク2個分の現金と原爆をめぐって、国家を敵に回した一人の男の孤独な闘いが始まった。長谷川和彦監督が『青春の殺人者』に次いで撮った第2作目。若者の熱狂的な支持を集めた一作。
[1970s]