J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
「サッコとバンゼッティ事件」をご存じですか?ウディ・ガスリーも歌ったあの事件。1920年代のアメリカ。労働運動に参加していたイタリア移民のサッコとバンゼッティは、身に覚えのない強盗殺人の罪で、死刑を宣告される。政治の犠牲となりアメリカ史の汚点とまでいわれる衝撃の実話を映画化。実際にヨーロッパで起こった処刑中止懇願運動の映像や、エンニオ・モリコーネの哀愁に満ちた音楽とともにつづる社会派ドラマの秀作。サッコを演じたリカルド・クッチョーラがカンヌ映画祭主演男優賞を受賞。映画ラストのジョーン・バエズ「勝利への讃歌」がいつまでも耳に残ります。
製作カルロ・ポンティ、当時まだ新進監督だったジョルジ・パン・コスマトス(「トゥームストーン」)による、スター競演の傑作パニック映画。ハリウッド産パニック映画とは一線を画す丁寧な人間模様描写も見所。音楽は映画音楽の大家、ジェリー・ゴールドスミスが担当している。
イタリアの小さな島に、世界的に有名なチリの詩人、パブロ・ネルーダが亡命してきた。島の青年マリオは、世界中から送られてくるパブロへの手紙を届けるためだけの郵便配達の職につく。配達を続ける内に、パブロを慕うようになった彼は、好きな女性に思いを伝えるため、詩の教えを請うのだが。高名な詩人と平凡な青年の心の交流を描いたアントニオ・スカルメタ原作の感動作で、主演のマッシモ・トロイージの遺作となった。アカデミー作曲賞受賞。
アカデミー賞で主演男優賞など3部門を受賞し、世界各国の映画祭で数々の賞を受賞した感動作。ユダヤ系イタリア人のグイドはトスカーナに移り住み、そこで美しい女性と出会う。彼女と結婚して子供をもうけ幸せな家庭を築いていた矢先、ナチスによって家族は強制収容所へ。収容所で父は幼い息子を悲しませまいと、「これはゲームだ」と言って過酷な日常の中でも笑わせることを忘れず、生きる希望を与えつづける。
精神科医として成功を収め、幸せな家庭を築き上げたジョバンニは、突然事故で息子を失ってしまう。ジョバンニは、妻と娘とともに悲しみに打ちひしがれ、次第に家族の心は離れ離れになっていった。そんな中、息子の恋人だったという少女が現れ、悲しみを分かち合ううちに、家族はゆっくりと息子の死を受け入れていく。イタリアを代表する映画監督、ナンニ・モレッティが描く感動作。カンヌ映画祭パルム・ドール賞受賞。