その名の通りパリをテーマにしたホテルで、敷地内の随所にパリの街並みが再現されています。今ではラスベガスのランドマーク的存在となったエッフェル塔や凱旋門は、サイズこそ実物よりも小ぶりですが、ゴールドにライトアップされた夜間の姿は本物をも上回る美しさがあり、けばけばしくど派手なネオンが中心だったラスベガスの夜景を一新させたと言われています。 

　他にもコンコルド広場の噴水、オペラハウス、ルーブル美術館 という有名な建物が再現され、本物を忠実に再現した精巧な造りは一見の価値があるかもしれません。ストリップ中心部に位置する立地条件や宿泊料金を考えるとリーゾナブルで万人向けのホテルといえるでしょう。 

　アメニティは少しさみしいものですが、ちゃんと用意されていました。ベラッジオ・ホテルの噴水ショーが見えるように数少ないストリップ通りに面した部屋を希望したのですが、ホテルのプールが正面で、右横にかすかに噴水ショーが見える位置でちょっと残念な思いをしました。後になって、部屋の窓越しに見た噴水ショーは水の音とBGMが聞こえずつまらないものだを気づき残念がる必要はなかったと思いました。

　プールはホテル３階にあります。この時期は大勢の宿泊客で賑わっていました。週末にはプールサイドで何らかのパーティが行われ、大音量の音楽が明け方まで響き渡ります。まさに眠らぬラスベガスですが宿泊客にとっては部屋の中まで大音響の地響きが入り込みかなりの迷惑モンでした。

　カジノはホテルの１階にあり、他のホテル同様に入り口からロビーやエレベーターホールへ行くには必ずカジノを通る必要があります。カジノは撮影禁止ですが、雰囲気だけでもとあたりさわりのない場所のみ撮影しました。カジノのチップはホテルごとにオリジナルで、他のホテルでは使えません。ちなみにパリスのチップはホテルのロゴが入ったなかなかキュートなものでお土産にもなると思います。