「赤い丘」と呼ばれる高台に建つアルハンブラ宮殿。その中核をなす王宮は宮殿北側に位置し、歴代21人の王が4人の正妻や妾たちと生活を共にしたところです。宮殿の外観とは非常に質素なのですが、王宮の内部は水と光と木々、そして建物の壁にまでおよぶきらびやかな装飾に満たされ、まさに豪華そのもので「閉ざされた楽園」と呼ばれていたそうです。
宮殿からは柱と土台のみが残るアルカサバ(城塞)、アラブ人の居住区で世界遺産に指定されているアルバイシン地区を一望することもできます。そこの丘には、城壁が万里の長城のように山頂まで伸びているところがあります。昔、グラナダは城壁によりいくつかのブロックに区切られ城塞都市だった証拠なのでしょう。 ('05.09)
|