ロス・タラントス (洞窟のフラメンコ)

Los Tarantos

 スペインを代表する民俗芸能がフラメンコ。アンダルシア地方にたどりついたジプシーたちが土地の民謡を自分たち流にアレンジしたものが原点とのこと。ステージのショーとしてはセビリアが有名ですが、グラナダの名物は洞窟の中で行われるフラメンコでその老舗がここロス・タラントスです。白い壁に沿って椅子が並べられ、中央のスペースが舞台となります。 ('05.09)

内部は確かに洞窟のようになっている


踊り子たちも客席と同じ椅子に座りスタンバイ
客席中央がステージとなる


 ギター、歌、ダンサーも客席の一部に座り、ダンサーは1人ずつ中央に出て踊ります。踊り子の豊かな表情までもが間近でみることができ、ギター演奏も洞窟内のみならず体にまで響き渡ります。とにかく狭い空間でのショーなのでその一体感はここでしか味わえないでしょう。
 席に着いているダンサーたちは自分の出番が終わっても、「オレ!」のかけ声とともに激しい手拍子で最後までショーには参加していることもここで初めて知りました。ショーも終盤になるとやや年配のダンサーの登場です。踊り出すやいなやその若々しい動きとステップの力強さにプロフェッショナルを感じてしまいました。

「トーケ」奏者
もちろんソロ演奏もある

「カンテ」の歌い手
独特の声とリズムがある

箱を叩いて楽器代わり
実は彼も踊り子だった


「ブラセオ」
主に両手の細やかな動き
そして体のしなやかさを強調した
ものだが、表情も1つの踊りとなる


「サパテアード」
フラメンコ定番の踊り
靴音のみならず床の振動が
直に伝わり迫力は満点だ


マスコミでも有名なリーダーの女性
かなり年配のようだが
その踊りは若々しく激しかった
(リーダーの踊りは撮影不許可)


 ショーが終了し、外に出るとたくさんの観光客が次のショーを待っていました。僕たちは10時からのショーでこれでもずいぶんと遅いなと思っていたのですが、2回目は12時から始まるのだそうです。本当にスペインは夜が長いのですね。気がつくとそこら中でカスタネットなど売っています。ショーの興奮が冷めぬまま思わず手を伸ばしてしまう人も多いようです。

ショーが終わり、外に出ると
店の前は次のお客で大賑わい

そんな中にカスタネット売りがいる
値段はピンキリだ


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