魚の気持ち・前編



1996年7月28日武利川上流。
ついに道東の拠点、北見の下ちゃんが結婚することになった。当然のごとく札幌組の釣りキチ3人は、同じことを考えている。・・・結婚式の後、釣りができる。・・・
だが今回は、いくつかのハードルを越えないといけない。1つ目のハードルは、職場の旅行が前日にあることだ。しかし、これは大したことではない。「次の日に、友人の結婚式があるので車で着いていきます。」といえば済むことだ。でもなぜ車でついていくのか、汽車で行けばいいのにと思っている同僚も多いと思うが、いつも怪しい行動をとっているとあまり深く追求されない。
もう一つ目のハードルがかなり手強い。な、なんと、妻も招待されているのだ。んー恐るべし。
一緒に釣れば済むことと思われる方も多いと思うが、釣った魚の針がはずせないため、1回1回はずしに戻らなければならない。100%釣りを楽しむためには絶対あってはならないことなのだ!!

いろいろ未解決の部分があるが、出発だ!

職場の旅行1日目は、十勝のホテル大平原。ここは、我が釣り人生思い出の場所”千代田堰堤”のすぐ近くだ。バスでみんなが楽しそうにしているのを後目にそのバスの後を遅れじとついていった。旅行2日目がサホロリゾートだ。リゾートとはこういう場所のことをいうのだろう。ついて早々たじろいだ。おおきな体の外国の方がロビーで午前中だというのにグラス片手にピアノの弾き語りをしている。おまけに握手まで求めてくる。聞けばこのホテルのオーナーということだ。ま、こんな感じでスタッフと呼ばれる従業員がみんなフレンドリーなのだ。ここには、うれしいことにホテルから数百メートルのところに内心池という管理釣り場があり、さらに近くのサホロ湖まで釣りのためのバスの定期便が用意されている。数時間で移動ということで近くの内新池へ同僚を誘っていった。結果は、ぼうず。いつも職場で釣り自慢をしているものにとっては少し気が引けた。
ここで、フラノをまわって帰る同僚たちと別れを告げ、北見へと向かった。今日の泊まりはホテルではなく、北見市富里湖森林公園キャンプ場。富里湖の釣りは自由だが、ねらいはフナやコイのみ。夏休み中の中学生の花火と格闘しながら強引に寝た。

今日はいよいよ下ちゃんの結婚式だ。結婚式はお昼。まだ時間がある。当然釣りにでた。北見市街から30分でいけるチミケップ湖へと向かった。養殖漁業組合で1日券1000円を購入し、ルアー(コーホ赤)で攻める。真横からかっさらうような魚影が見えた。目に見えていた分あわててアワセが早くなってしまい、ヒットせず。ルアーの場合、下手に見えない方が釣果につながるようだ。ここではウグイ1匹を釣り、下ちゃんの結婚式場へと向かった。

後編へ続く


Sample image

武利川上流


Go backGo homenext