対称式や、漸化式、導関数を利用する求め方について解説する。
(1) のとき
解と係数の関係で |  | と置くと、 |
 |  |
0 | 2 |
1 |  |
2 |  |
3 |  |
4 |  |
5 |  |
6 |  |
7 |  |
8 |  |
9 |  |
10 |  |
 | (時岡作)
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(2) のとき
解と係数の関係で |  | と置くと、 |
(3) のとき
解と係数の関係で

と置くと、
3次方程式 |  | の場合を考えてみよう。 |
 | は解なので、 |  |
両辺に |  | を掛けると、 |  | …① |
同様に、 |  | も解なので、 |
 | …② |
 | …③ |
①~③を辺々加えると、
 | ∴ |  | …④ |
ここで、 |  | であるから、④の漸化式を用いると、 |

順次、 |  | と求めることができ、その結果は、1(2)の表の通りである。 |
 | として、 |  | と置ける。 |
両辺の絶対値をとってから対数をとると

両辺を |  | で微分すると、 |

両辺に |  | を掛けると、 |
 | …⑤ |
 | なる十分大きい |  | に対して(※)、⑤の右辺は、 |



∴ |  |
【例題】4次方程式 |  | の4つの解の10乗の和を求めよ。 |
|
【解】 |  | と置くと、 |
 | であるから、 |


よって、4つの解の10乗の和は、607099…【答】
(※) |  | の一つの解を |  | とするとき、 |
 | が成り立つことを証明する。 |
これが証明されると、 |  | は実際、 |
 | なる |  | で成り立つことになる。 |
【証明】 |  | とおく。 |
今仮に |  | …⑥と仮定する。 |
 | より、 |



 | ∵ |  | より |

よって、 |  | となり、この不合理は⑥の仮定が原因である。 |
従って、 |  | 【終証】 |
(2002.11.3)
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