バレンシア州の地中海沿いの街ペニスコラ。海岸線に突き出した海抜約４０ｍの岩の半島の上に、白い家々と要塞がひしめくように建っているリゾート地です。この街は日本ではそれほど有名ではありませんが、スペインでは人気のリゾート地の一つで、夏にはヨーロッパ各国からの観光客でビーチもホテルも満杯になるそうです。海岸線に突き出た半島の両側には遠浅の美しい砂浜が続き、ラ・コスタ・デル・アサール(Costa del Azahar：オレンジ花海岸)と呼ばれ、夏には賑わいを見せる海水浴場となるそうです。 

　海岸線から見える要塞はローマ法王の地位を追われてもなお、自ら法王を名乗って譲らなかったベネディクト１３世の最後の城です。本当は要塞がある半島へ行きたかったのですが、団体ツアーのため今回はパス・・・またまた残念。('05.09)

　リゾート地ペニスコラには街を歩くと洒落た店構えのレストランが数多くあります。そんな中にあるレストランでの昼食は、名物「イカのスミ煮」でした。出てきた瞬間生臭い何とも言えぬにおいがあたりに立ちこめます。おそるおそる口に運びました・・・が、これが日本の塩辛を薄味にしたようなもので、ご飯との相性も良く、思いの外食べることができました。ツアーの参加者でも残す人が多く（もちろん妻も）、まぁ、美味しいから食べてみてくださいとお勧めする料理ではないことだけは確実で、ボクとしてもデザートとして出てきたアイスクリームがとても美味しく感じたのでした。そうそうここで飲んだビールは１．５ユーロ、これだけは満足の味と値段でした。('05.09)