北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)9月19日付

道内41施設2400床に─介護医療院 全国3位の整備数
                    介護療養型廃止で動向注目

 日常的な医学管理や看取り・ターミナルケア提供などの医療機能と生活施設を兼ね備えた施設として2018年度に創設された「介護医療院」。道内での開設は、この2年間で11施設・599床増え、総数で41施設・2400床となった。本道は、全国2位(22年6月現在)の整備数となっている。介護療養型医療施設が24年3月末までに完全廃止が決まっていることから、今後の整備動向がどうなるか、注目が集まっている。


全自病協道ブロック会議 公立病院GL、地域医療構想
  和田氏 経営強化へ前向きプラン 矢野氏 効率的な医療提供体制を

 全自病協北海道ブロック会議が札幌市で開かれ、3年ぶりに現地開催(WEB併用)された。松岡伸一支部長、小熊豊会長は、本道で来年(8月31日?9月1日)開催予定の全国自治体病院学会の取り組み期待なども述べた上で、今講演について、「最新のホットニュース、大変重要な問題。直接質問して、活発な討議をしてもらいたい」とあいさつ。総務省自治財政局準公営企業室の和田雅晴室長が「持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化ガイドライン」、厚生労働省医政局地域医療計画課の矢野有佳里課長補佐が「コロナ禍を踏まえた今後の地域医療構想」について講演した。


科学と技術の融合へ 「高度の協力」活用を
               伊藤財団贈呈式 学術賞の白土氏講演

 伊藤医薬学術交流財団(眞鍋雅昭理事長)の2022年度助成金等贈呈式が札幌市で開かれ、伊藤太郎学術賞(副賞100万円)を受賞した白土博樹北大医学研究院・医理工学グローバルセンター教授に、眞鍋理事長から賞状が手渡された。白土教授は記念講演で若い研究者に対し、「科学と技術の融合には高度の協力が必要。本道は医師や研究者のみならず、企業や行政などが大局観に立って協力してくれる。本道の科学に適した精神的土壌を活用し、活躍してほしい」とエールを送った。


花川 認知機能低下もWWで歩行改善 運動に集中し練習量増加

 石狩市の花川病院(竹川節男理事長、菅沼宏之院長・180床)は、FIMの認知項目が低下した脳卒中患者を対象に「ウェルウォーク」によるリハビリ効果を調査。運動に集中しやすく、自分の歩く姿をフィードバックできることで練習量が増え、下肢運動機能が改善することがわかった。


地域に合わせた看護支援強化を 疾病予防のアプローチ重要
                      日本看護学会学術集会

 第53回日本看護学会学術集会(福井トシ子会長)が開催され、福井会長が「変化する社会で求められる看護の役割?地域における健康・療養支援の強化」について基調講演。2040年に向けてかかりつけ看護や新しい活動拠点の創設など、地方ごとの特色に合わせた独自の取り組みが必要になるとし、それが健康な人への疾病予防、疾病予備軍への重症化予防につながると訴えた。


●看護職員処遇改善評価料 10月1日算定開始なら10月20日まで届け出を

●医療情報充実加算 初診時問診票は様式54を参考に

●起業活動支援で課題17件を採択 ノーステック財団

●西堀病院 片麻痺等の体幹安定へ リハビリ機器を2機種導入

●新札幌循環器 離床センサー適切使用へ 適用要件・時期を明確化

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