北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)7月18日付

道内透析入院患者 21年度10.3%アップ 実施258施設、ベッド19床増加

 道が2021年12月1日現在でまとめた透析医療の現況(回答施設の集計)によると、透析患者は前年同期比1.9%、285人増の1万5622人となっている。透析入院患者数は2104人で、10.3%、196人の増加。入院患者比率は1.1ポイント増の13.5%だった。


補助金等で利益率12.2%増 道内赤十字病院21年度決算

 日赤道支部がまとめた道内10赤十字病院の2021年度医療施設特別会計決算によると、医業外や付帯事業、特別利益を含む収益合計は7.1%増の717億3000万円、支出合計1.9%増の629億9200万円で、87億3800万円の黒字となった。新型コロナウイルス感染症の重点医療機関や協力医療機関の指定を受けており、補助金交付等により利益率が12.2%増となった。しかしコロナ禍の患者減少による影響で、医業収支は26億2700万円を損失計上するなど、医業本体の経営状況は引き続き厳しいとしている。


北大画像診断学 脳卒中・認知症リスク 脳MRIでAI解析 企業と共同で技術開発へ

 北大画像診断学教室(工藤與亮教授)は、医療AI開発企業「Splink」との共同研究「脳卒中と認知症のMRIデジタルバイオマーカーの開発とAI実装」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2022年度研究開発型スタートアップ支援事業に採択された。同大と柏葉脳神経外科病院が臨床画像データとノウハウを提供、脳卒中や認知症のリスクを高精度に定量可視化する脳ドック用AI解析ソリューションの社会実装を目指す。


市立釧路 新棟建設の基本設計概要を公表 利便性・効率的運用へ

 市立釧路総合病院(森田研院長・643床)は、新棟建設に向けての基本設計概要版を公表した。12階建て延べ3万9千平方メートルの新棟と平屋延べ2千平方メートルのリハビリ棟を建設し、病床数は535床体制とする計画だ。


ナースセンター21年度事業 道看協 求人倍率1.0倍に減少

 道看協は、2021年度の道ナースセンターの事業報告をまとめた。17年度以降、減少を続けている求人倍率は、求職者数の増加のため前年度の1・5倍を下回り1.0倍となった。施設種類別の求人充足率は特養や訪問看護ステーションが低く、人材確保の難しさが浮き彫りとなった。


かかりつけ医機能の地域促進 チームで支える仕組みづくりを─日医総研

 日医総研は、リサーチ・レポート「かかりつけ医機能を担う拠点としての診療所の動向」を公表。一般診療を主とする診療所は全国的に増えておらず、地方部では減少に転じていることから、「病院勤務の若手医師が診療所に参入しなければ、診療所医師の高齢化によって、かかりつけ医機能を担う診療所の廃止が加速度的に進む地域が出てくるおそれがある」として、診療所の少ない地域では中小病院がかかりつけ医機能強化を考える必要があるとした。


●薬学部6年制課程の質の保証へ 抑制方針の制度化を明示─文科省専門委
●リフィル処方箋応需実績薬局17.6% ドラッグストア等併設型薬局で割合高く 保険薬局協会調査
●「確固たる制度に」 専門医機構新理事長 サブスペの課題蓄積
●地域リハ合同研修大会シンポジウム 医療と介護、商業連携などを報告
●札幌南一条 入院透析患者の栄養因子検討 アルブミン低く多職種でリスク管理
●概算医療費2月3.4兆円 入院外が4.5%増加

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。