北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)5月30日付

道内専門研修施設 専攻医月給が低下 22年度募集 8%減の60万円に

 道地域医師連携支援センター(道保健福祉部地域医療推進局地域医療課)の資料に基づく本紙集計で、道内専門研修施設45施設(前年度比1施設増)の2022年度専攻医募集における平均月額概算給与は前年度から5万900円(7.8%)減の60万2千円だった。2年連続の減額で、本紙が集計を始めた19年度以降、最も低い水準になった。3医育大が23万9千円(増減なし)、大学以外が62万8千円(5万5200円減)。


外科医が2割減少 精神科医、美容外科等が増加─日医総研調査

 日医総研は、リサーチ・レポート「医師養成数増加後の医師数の変化について」を公表。2010年から20年にかけて、病院の医師数は増加しているものの、診療所医師への参入は伸び悩んでおり、診療科では外科医が2割減少し、精神科の増加や美容外科の顕著な伸びが目立った。かかりつけ医機能を担う医師が増えておらず、主に診療所の医師を念頭に置いているのであれば、「かかりつけ医機能の評価を高めることや、地域によっては中小病院がその機能を担う必要がある」と訴えている。


腰部脊柱管狭窄症 新たな再生医療開発へ 北大など3病院 医師主導治験を開始

 北大病院(渥美達也院長・944床)の整形外科は、恵庭市の我汝会えにわ病院(木村正一理事長、百町貴彦院長・150床)と豊平区の北海道整形外科記念病院(加藤貞利理事長、近藤真院長・198床)を分担医療機関として、腰部脊柱管狭窄症患者に併発した椎間板ヘルニアの摘出後に生じる空洞部分に、骨髄由来間葉系幹細胞「REC」とバイオマテリアル(生体材料)のアルギン酸ゲルを埋植して組織再生を促す世界初の治療法の医師主導治験を開始した。次世代の新たな再生医療実現に向けて、企業主導治験につなげることで薬事承認を目指す。


五稜会 発達障害を早期診断 独自プログラムで認知行動療法

 北区の五稜会病院(中島公博理事長・193床)は、独自の発達障害アナムシステムを採用し、診断確定までの期間を大幅に短縮。さらに数多くのADHD患者の治療を行ってきた経験を生かして独自の認知行動療法プログラムを策定し、生きにくさの改善につなげている。


第69回道薬学大会 木平日病薬会長が講演 地域との横の連携を 患者に寄り添う薬剤師に

 第69回北海道薬学大会(大会長・竹内伸仁道薬会長)がオンライン形式で開催された。日病薬の木平健治会長が「病院薬剤師のこれから」と題して講演。チーム医療の病院内から地域への展開、機器やIoT、AIの進歩への対応などに触れ、変化する状況の中でも、患者に寄り添い信頼される薬剤師でいることの重要性を訴えた。


●患者数との相関分析へ─看護職員処遇改善 病院ごと計数化案も

●9割「かかりつけ医」必要性実感 健保連調査 コロナ禍受診意識

●経済・社会基盤充実を 男女共同参画AJMC提言 役割意識是正も必要

●市立病院22年度整備 札幌 電子カルテの更新実施 美唄 新病院の実施設計着手

●札幌渓仁会リハビリ 発明奨励賞を受賞 車いす片手駆動用補助デバイス

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