北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)3月21日付

安心の医療体制へ団結 松家会長、協力呼びかけ─道医代議員会

 道医(松家治道会長)は、第161回臨時代議員会をウェブ併用で開催した。松家会長は「報告が承認された2022年度事業計画と予算に則って会務を進めていく。絶大な支援と協力をお願いしたい」とあいさつ。地域医療構想、外来医療計画、医師確保計画、医師の働き方改革の推進にあたっては、地域住民の理解を得ながら丁寧に議論を進め、医療提供者と住民がともに安心できる医療体制の維持・発展に一致団結して努めなければならないとする決議文が採択された。


介護療養型の「介護医療院」移行 未定は27.1%と4分の1強

 厚生労働省は、介護医療院におけるサービス提供実態等に関する調査結果を公表。介護療養型医療施設における2024年4月時点での介護医療院への移行について、「未定」が27.1%と4分の1強に上っており、決まっている施設は「I型」26.6%、「II型」18.5%のほか、「病院・診療所の病床」24.4%、「移行せず病床廃止」2.7%、「介護老人福祉施設」0.7%となっていた。


北大病院 司法精神医療センター4月開院 道内初の医療観察法病棟

 北大病院(秋田弘俊院長・944床)は、心神喪失状態で重大事件を起こし刑事責任が問われなかった人の入院治療を受け入れる道内初の医療観察法指定入院医療機関「北大病院附属司法精神医療センター」を4月1日、同病院の分院として東区で開院する。2005年の同法施行以来、本道は全国7地方厚生局ブロックで唯一未整備だったが、17年越しで「空白」が解消する。指定入院医療機関を大学病院が運営するのは全国初。人材育成や研究などを通じた司法精神医療の発展や、地域精神医療への波及効果も期待されるとしている。


札幌禎心会 陽子線治療開始から5年 保険適用拡大 患者増に弾み

 東区の札幌禎心会病院(徳田禎久理事長・279床)が、陽子線治療を開始して5年が経過。患者数は年々増加しており、2018年以降は3桁に達している。ニーズの高まりとともに、保険適用となる疾病も増えることから、今後より多くの利用が見込まれている。


さくらコミュニティーサービス クラウド型アプリを活用 介護スタッフと情報共有

 札幌市やその近郊で介護サービス事業を展開するさくらコミュニティーサービスは、クラウド型介護記録アプリケーションを活用し、市内のグループホームを担当する看護師と施設スタッフで入居者の情報を共有。少ない医療資源で入居者の医療ニーズに応えるとともに、現場スタッフの不安解消にも役立っている。


病院機能評価 コロナ対策が好影響も 20年度データ 組織ガバナンス強化

 日本医療機能評価機構は、2020年度に認定の可否を決定した237病院(うち新規30病院)の情報について「病院機能評価データブック」をまとめた。新型コロナウイルス感染症の影響で訪問審査を延期した病院が多かったが、受審病院の審査結果報告書からは、コロナに対する組織的な取り組みが結果として病院機能評価に良い影響を与えたことが示唆されるとしている。


●電子処方箋 モデル事業10月から開始 医療機関・薬局支援も

●病院のあり方全日病報告書 「地域包括ヘルスケアシステム」を提言

●21年度の先進医療実績 総金額は横ばい

●札幌白石記念 手術の医療材料費削減へ 視覚ツールでコスト意識醸成

●砂川市立 セル看護提供方式を導入 患者に寄り添い身体抑制減少

●病院の病床総数150万床割る 動態調査11月

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。