北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2019年(令和元年) 8月30日付

医師確保計画、医療機能集約化など明記─道医対協分科会

 道医対協の2019年度第2回「地域医療を担う医師養成検討分科会」(座長・高橋正夫本別町長)が開かれ、20年度からの道医師確保計画の策定へ向けて、基本的な考え方や枠組み、骨子案などを概ね了承した。計画の柱の一つである「医師確保の方針」は下部組織での議論を踏まえ、地域医療構想と医師の働き方改革との三位一体で施策を進め、医療機関の機能分化・連携を通じた医療機能集約化を図ることなどを明記する。

 計画骨子は、?基本的事項?本道の医師数の現状?医師偏在指標?医師確保の方針?目標医師数?目標を達成するために必要な施策?産科に係る医師確保計画?小児科に係る医師確保計画?計画の効果の測定と評価─で構成。 


日赤道支部18年度病院事業決算、入院・外来の収益増加

 日赤道支部がまとめた道内10赤十字病院の2018年度医療施設特別会計決算によると、医業外や付帯事業、特別利益を含む収益合計は5.8%増の615億300万円、支出合計は3.9%増の628億200万円で、12億9,900万円の赤字となった。利益率は前年度のマイナス4.1%から同2.1%となり、赤字幅は10億6,600万円改善した。

 厳しい医療情勢の中、地域ニーズに応じた良質な医療提供、他医療機関との連携推進や病床構成の見直し等の取り組みを推進。旭川、北見、伊達、釧路、浦河、函館の各病院で入院・外来診療収益が増加、5病院で損出改善が図られた。


井上氏がHAL最先端リハ紹介、脳卒中後遺症に有効─痛み・しびれを考える会

 第6回痛み・しびれを考える会学術講演会(会長・井須豊彦釧路労災病院脳神経外科部長)が、札幌市で開かれた。福岡大の井上亨脳神経外科教授は、「サイバニックスーツHALが実現する最先端リハビリテーション」と題して講演。同大でのHALを使った各種リハビリやその効果について紹介した。

 福岡大病院は、2011年9月から両脚HALを導入し、急性期脳卒中リハビリに活用。11月には、福祉用3体、両脚、左右短脚用を追加導入し、リハビリ体制を強化した。

 13年に脳神経外科病棟にニューロリハビリテーションルームを設置。その後も単関節用、医療用などを追加し、福大メディカルフィットネスセンターや博多駅クリニック等にも活用の場を広げ、近年はさらに腰用、足関節用も採用している。


道東の森総合、MRIで乳がん検診

 北見市・道東の森総合病院(齋藤浩記理事長、櫻井渉院長・60床)は、MRIを使用した乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)を、道内で初めて導入した。全国14番目の取り組みで、被ばくリスクや乳房への圧迫がなく、身体と心理的な負担が少ないことから幅広い層への浸透を目指す。

 全身のがん病変の拾い上げが可能な方法(ドゥイブス)を用いて撮影する装置には、判定可能な画質や転送機能など一定の条件を満たすことが求められている。同病院で3年前に更新した機種が対応していたことから導入に踏み切った。 


●全項目概ね順調 道がん対策進捗状況

●介護医療院6月状況 ?型が54施設増加

●腫瘍循環器学会 旭川で9月21、22日学術集会

●院内をアート空間に 札幌ライラック 

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。