北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)9月12日付

26年度の本道研修医278人、3年連続で増加

 本道の26年度研修医採用数は、3医育大病院計が前年度比6人増の102人、臨床研修病院55施設計は4人増の176人で、合わせると10人増の278人だった。道の調査を基にした本紙集計によると、採用者の増加は3年連続、医育大が100人を超えたのは22年度以来4年ぶり。採用者の比率は臨床研修病院が63.3%となり、0.9ポイント減少したものの4年続けて6割を超えた。


精神科救急学会シンポ、医療計画の展望探る

 第22回日本精神科救急学会学術総会(大会長・直江寿一郎旭川圭泉会病院理事長)が5、6の両日、旭川市の旭川グランドホテルで開かれた。大会のメーンテーマである「医療計画と精神科救急」に関するシンポジウムが6日開催され、行政側と医療側の代表5人が現状や今後の展望などについて提言した。


旭医大、図書館増築棟が完成

 旭医大(吉田晃敏学長)は、25年10月から進めていた図書館拡充工事の1期完了となる増築棟をオープンさせた。学生や研究者のためのディスカッションスペース(アクティブラーニングスペース)を設け、地域の知的活動交流拠点としての役割を強化する。増築棟は既存棟南側、RC造地下1階地上2階建て延べ944平方メートル。


西岡病院が厚労省モデル事業に選定、終末期の医療体制整備へ

 札幌市豊平区の西岡病院(西澤寛俊理事長、中島茂夫院長・98床)は、厚生労働省が初めて実施する「人生の最終段階における医療体制整備等事業」に選定された。地域医療機関や介護施設等と連携して「とよひら・りんく」活動による在宅医療連携拠点事業を展開しており、その延長線上で浮き彫りになった看取りの課題解決に取り組む。
 同事業は、患者の意思を尊重した終末期医療提供体制を整備するため、モデル医療機関に相談員を配置し、患者の相談や関係者の調整を行うとともに、困難事例などを協議する医療ケアチームを設置して地域で対応、課題等の把握、困難事例の分析などをする。


医法協検討委事故調査GL案、非懲罰性や秘匿性担保

 来年10月開始が予定されている医療事故調査制度について、日本医療法人協会(医法協)の検討委員会は運用ガイドライン案の中間報告をまとめた。第三者機関への届け出は、現場医療者、管理者も予期しなかった事案とし、その決定手続きは病院等の自律的な運営に任せ、報告者の非懲罰性・秘匿性を守ることを盛り込んだ。
 届け出に関し、臨床現場が判断に迷わず、医療従事者の過剰な負担、患者が危険にさらされることのないようにあり方を提言した。

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