北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)8月1日付

道医対協WG、地域枠養成医師配置先決定システム検討本格化

 道医療対策協議会の地域医療を担う医師養成検討分科会は、ワーキンググループを設置し、修学資金貸付による地域枠制度で養成された医師の配置先決定システムの検討を本格化している。札医大から第1期生が7人卒業、初期臨床研修を経て、28年度には指定医療機関で地域勤務を開始するため、年度内にも一定の方向性をまとめる見通しだ。
 地域枠制度の安定的な運営を踏まえた配置先決定システム整備へ、(1)対象医療機関の選定方法(2)医療機関と配置医師のマッチング―などを検討する。


道内病院、1年間で3施設473床減少

 道の病院現況調査(4月1日現在)に基づく本紙集計によると、病院数は574病院、総病床数は9万7,095床で、25年度の1年間に3病院・473床減少した。一般病床は診療所化や病棟閉鎖などに伴い381床、精神病床は63床、結核病床は76床それぞれダウンした。療養病床は老健転換の一方で、一般への移行もみられるなど47床増加、感染症病床は変更がなかった。


北大病院、15歳未満女児を脳死判定

 北大病院(宝金清博院長・946床)は、脳血管障害で入院していた10〜15歳未満の女児を、脳死と判定した。15歳未満の小児への脳死判定は本道で初めてとなる。
 今回のケースは、回復するのが厳しいと主治医が診断した段階で、家族側が臓器提供を申し出た。倫理委員会での調査や家族への詳細な説明を経て、家族が心臓のみ提供を承諾したため、脳死判定を2回行い、正式に判定した。


丸瀬布厚生、院長が手作り広報紙

 オホーツク管内遠軽町・丸瀬布厚生病院(50床)の平山典保院長は、手作りの病院広報紙「週刊院潮」を18年から毎週欠かさず発行している。病院経営や地域医療に対する思いと、プライベートな出来事を住民へ伝え、地域医療への理解を深める地域メディアとして好評だ。
 広報紙はB4判1ページで、平山院長自ら水曜に執筆し、木曜にカラー印刷で400部発行。病院の受付カウンターに置くほか役場などに配布している。


札薬西支部、イベントで自己採血測定

 札薬西支部は、札幌市西区で開かれた市民イベントで自己採血によるヘモグロビンA1c簡易測定を実施した。今春の臨床検査技師法に基づく告示の改正を受け、検体測定事業として厚生労働省へ届け出た上で行った全国に先駆けた取り組みだ。
 自己採血による簡易測定(検体測定事業)は、これまで法的にあいまいな位置付けだった。同省はガイドラインを4月通知し、医政局指導課医療関連サービス室への届け出など、実施に当たって整備する検体検査室等の大まかな基準を提示した。

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