北海道医療新聞社

バックナンバーはこちらから
週刊:介護新聞

2023年(令和5年)11月24日付

介護保険業務一部を民間委託 苫小牧市が北海道内初

 苫小牧市は10月から介護保険業務の一部を民間に委託した。委託内容は介護認定申請(新規・更新・区分変更)受け付け入力、窓口や電話での市民対応などマニュアル化できる業務。認定調査などは市が行う。高齢者人口増加を見越し市職員の業務をスリム化、行政としての業務に注力する狙い。委託先は日本ビジネスデータープロセシングセンター(本社・神戸市)。市と同社によると、北海道内で介護保険業務の一部を民間委託するのは初めて。


「介護者をひとりにしないで」北海道がケアラー支援推進シンポ

 北海道はケアラー支援推進シンポジウム「支える人を、ひとりにしない?多様なケアラーへの理解と支援」を開き、日本ケアラー連盟理事でイラストレーターの柴本礼氏が「高次脳機能障がいをもつ者の家族から?介護者には支えを、当事者には居場所を?」と題し基調講演。「介護者をひとりにしないで」と訴えた。身近な人の日常的な介護、看護、援助などを担うケアラーが安心して暮らせる地域社会実現に向け、道は2022年度に道ケアラー支援条例を制定し、今年4月から道ケアラー支援推進計画をスタート。11月をケアラー支援推進月間とし、ケアラーに関する理解を広める啓発活動の一環でシンポジウムを開いた。


施設サービス基準案、厚労省が提示

 厚生労働省は社保審分科会に施設サービス基準案を提示。特養は緊急時の医療提供体制整備のため「協力医療機関との連携体制構築」を進める一方で、これまで配置医師が担ってきた日中の急変対応を評価する観点から、配置医師緊急時対応加算を拡充。現行は早朝・夜間と深夜のみ加算されるが、日中であっても配置医師が通常の勤務時間外に急変対応するため駆け付けた場合を評価する方針だ。


在宅と出勤 ハイブリッド ケアプランセンター幸寿(札幌市北区)

 札幌市北区の居宅介護支援事業所ケアプランセンター幸寿はケアマネ確保・定着のため働きやすい環境づくりに注力している。個々のライフスタイルに合わせて働けるようオフィス勤務とテレワークに加え、2つを組み合わせたハイブリッド型の勤務形態3種類を用意。幸寿に属しつつ独自に起業するなど兼業も認め、キャリアコンサルタント有資格者がグループ全体のスタッフのキャリア形成やワークライフバランスも支援するなど、良好な就労環境づくりに努めている。


ケアラー支援、輪広げる自主勉強会 札幌市中央区第2包括C

 地域におけるケアラー支援体制構築が求められる中、札幌市中央区第2地域包括支援センター(社会福祉法人さっぽろ慈啓会受託)は担当する宮の森、円山、南円山地区の高齢者・児童・障害分野の施設・事業所に呼び掛け、具体的なケアラー支援について理解を深める勉強会開催などに自主的に取り組む。2年半余りの活動で分野を超えた横のつながりができ、地域の機運も高まった。今後も引き続き関わる人の輪を広げ、当事者支援につなげたい考えだ。


●介護保険サービス北海道内事業所指定=10月31日
●特養、老健 協力医療機関指定を義務化 実効性ある連携体制構築へ 厚労省
●障害福祉サービス等経営実態調査 22年度平均収支差率5.3% 3年前に比べ0.3ポイント改善
●介護医療院22年度経営状況=WAM 経常利益率0.4P減4.0% 赤字施設割合4割に迫る
●24年度介護報酬改定 各サービス論点で厚労省の示した対応案=社保審給付費分科会資料から
●お守り入れ歯がアンケート 就寝時「着けたまま」1/4
●「ごちゃまぜ」地域づくり強調 藤田・由希代表講演会=石狩・瓔珞会
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】ささえるクリニックきたひろ(北広島市)佐川拓院長
【企画】アウトドアの雰囲気、カフェ風デイサービス練(札幌市北区)
【連載】●〇(まる)福連携2023 異業種との対話から福祉を探る=3
     一般社団法人福祉システム北海道 高橋銀司代表理事
     ●介護福祉事業所の人事労務戦略室―次世代リーダーを育てる!!=休
     社会保険労務士事務所ロームホーム 及川進代表
     ●いざという時、本当に役立つBCPをつくろう!=休
     奥村中小企業診断士事務所 奥村真一郎氏

topへ戻る

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。