北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2023年(令和5年)11月10日付

新たな複合型サービス報酬・基準案 登録29人以下 地域密着型

 厚生労働省は2024年度介護報酬改定で創設を検討している訪問介護6日に開かれた社会保障審議会介護給付費分科会で明らかにした。登録定員29人以下の地域密着型サービスとし、基本報酬は要介護度別の月額包括払いとする方針。職員が柔軟な働き方を行いやすいよう、事業所全体で必要な人員を確保すれば両サービスの基準を満たしているものとして扱うほか、ケアマネは内包しない形で調整を進める。同省の示した対応案によると、新たな複合型サービスは既存サービスの組み合わせであるため、それぞれのサービスで必要とされる人員・設備・運営基準は基本的に同様とする。


支え合いの地域包括ケアシステム 北海道高齢者保健福祉施策検討協

 第4回北海道高齢者保健福祉施策検討協議会が開かれ、道が第9期道高齢者保健福祉計画・介護保険事業支援計画(2024年4月?27年3月)素案を説明した。若年性認知症支援コーディネーター配置圏域を9圏域(23年)から全21圏域(26年)へ拡大を目指すなど、計画進ちょくを定量的に把握し成果を評価できるよう、各施策に具体的数値目標を設定している。基本テーマは「道民みんなで支え合う、明るく活力に満ちた高齢社会づくり」。「支える・支えられる」という従来の関係を超えて、保健・医療・介護の多様な主体、高齢者を含めた道民皆が共に支え合いながら住み慣れた地域で暮らす「地域包括ケアシステム」確立を目指す。


24年度報酬改定など解説 札幌で勉強会「planet」

 ケアマネと福祉職の有志による勉強会「planet」が札幌市内で開かれた。北海道介護福祉道場あかい花の菊地雅洋代表が「ここがポイント介護報酬改定!」をテーマに、2024年度改定の動向、改定内容を解説。「どのような制度や報酬体系になっても、私たちが守るべきは利用者の暮らし」と力を込めた。


デイで「エンターテインメント福祉」

 札幌市手稲・西・南区で通所介護事業所4カ所などを運営するワンダーストレージホールディングスがデイ活動として「エンターテインメント福祉」と銘打つ取り組みに力を入れている。ボイストレーナーでもある職員による発声・歌唱指導のほか、ピアノ生演奏による歌唱、プロ演奏家によるコンサート定期開催を展開。10月下旬には、利用者が華やかなドレスを身にまとったファッションショーも開いた。芸術、エンターテインメントを取り入れた活動で楽しみながら、利用者の認知機能改善や生きがいづくりにつなげる構想だ。


●第9期北海道介護保険事業支援計画素案から 認知症施策推進
●厚労省の示した改定の方向性 社保審介護給付費分科会資料から
●厚労省福祉用具貸与・販売種目あり方検討会 対応の方向性に関する取りまとめ(案)=抜粋
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】北海道福祉事業協力会(札幌市中央区)八戸翼代表
【連載】●〇(まる)福連携2023 異業種との対話から福祉を探る=新連載
     一般社団法人福祉システム北海道 高橋銀司代表理事
    ●千歳リハ大発・地域で実践!! エビデンスのある健康増進教室=4(終)
     北海道千歳リハビリテーション大 世古俊明教授
     ●介護福祉事業所の人事労務戦略室―次世代リーダーを育てる!!=39
     社会保険労務士事務所ロームホーム 及川進代表
     ●いざという時、本当に役立つBCPをつくろう!=休
     奥村中小企業診断士事務所 奥村真一郎氏

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