北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2023年(令和5年)9月15日付

江別・特養静苑ホーム 「学生サポートオープンカフェ」10年目

 江別市の社会福祉法人北海道友愛福祉会が運営する特養静苑ホーム(入所定員150人)で、介護の魅力発信を目的に開催してきた「学生サポートオープンカフェ」が10年目を迎えた。若手介護職が参加学生と交流し、施設の雰囲気や仕事内容を説明、カフェ形式の落ち着いた雰囲気で学生の相談にも乗る。同施設を就職先に選ぶ学生もいるなど人材確保につながり、企画・準備に関わる若手の成長にもつながっている。同カフェは介護業界の慢性的人材不足を受け、魅力発信とマイナスイメージ払しょくを目的に2013年から年1?2回実施。施設見学の固いイメージではなく、「カフェのような穏やかな雰囲気で介護職が学生と交流する場」として企画したのが始まりだ。


24年度報酬改定議論、厚労省が論点 社保審介護給付費分科会

 2024年度介護報酬改定に向け議論している厚生労働省は、8日に開かれた社会保障審議会介護給付費分科会で介護人材確保と現場の生産性向上を論点に提示。累次の取り組みで一定の効果を認める処遇改善は加算一本化、基本報酬組み入れ、別財源確保などの検討を求める意見があった。技能実習生等を就労直後から人員配置基準に算入する取り扱いについては賛否が分かれた。


NCCU23年度就業意識調査 夜勤時間「16時間以上」が8割超

 日本介護クラフトユニオン(NCCU)は2023年度就業意識実態調査結果を公表した。1カ月の夜勤状況は、勤務時間「16時間以上」が8割を超える一方、4割が「休憩を取れていない」と回答。特に認知症グループホームに多い1人夜勤の負担の深刻化している状況が明らかになった。調査は3月から4月にかけて実施。6010人(月給制4232人、時給制1778人)から回答を得た(回収率68.9%)。


移乗用リフト活用、腰痛離職ゼロ 札幌市北区・ユニット型特養清明庵

 札幌市北区のユニット型特養清明庵(定員80人)は入所者重度化を見据え移乗用リフトを日常的に活用している。平均要介護度4.5の入所者を寝たきりにさせず、看取り期でも浴槽に漬かる入浴を実践。ユニットケアの提唱する「重度化しても、その人らしい生活支援」に欠かせないツールとして定着している。施設内試験制度で職員の7割が安全に機器を使いこなす技術を習得し、腰痛による離職はゼロとなった。2004年開設の清明庵は1ユニット7?9人を10ユニット展開。入所者それぞれの生活リズムに応じた個別ケアを提供するユニットケアに力を注ぐ。


●北海道社協会長表彰に泊村社協 道社会福祉大会 札幌で4年ぶり開催
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】地域密着型通所介護札幌リハステーション輝(札幌市豊平区)元由視敏管理者
【企画】業務紹介する漫画冊子作製、北海道社会福祉士会(札幌市)
【連載】●ケアマネ受験講座=10
     北海道ケアマネジメントサポートリンク(けあさぽりんく)奥田龍人代表理事
     ●介護福祉事業所の人事労務戦略室―次世代リーダーを育てる!!=32
     社会保険労務士事務所ロームホーム 及川進代表
     ●いざという時、本当に役立つBCPをつくろう!=休
     奥村中小企業診断士事務所 奥村真一郎氏

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