北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2023年(令和5年)9月8日付

新たな複合型サービス→小規模多機能と機能、役割整理を

 厚生労働省は2024年度介護報酬改定で創設を検討している、訪問や通所系サービスなど複数の在宅サービスを組み合わせ提供する新たな複合型サービスについて、第222回社会保障審議会介護給付費分科会で議論した。サービス創設の狙いの1つはヘルパー不足解消であるものの、委員からは「現行の小規模多機能型居宅介護と機能、役割の整理が必要」のほか、制度複雑化、利用者負担増も懸念され、慎重な議論を求める声が相次いだ。


特養ラスール苗穂ウエストサイド 札幌市中央区に10月15日オープン

 社会福祉法人湖星会は札幌市中央区で特養ラスール苗穂、ラスール苗穂リバーサイドを運営している敷地内に、3施設目の特養「ラスール苗穂ウエストサイド」を10月15日にオープンする。入所のみで併設サービスはなく、定員100人。並立する特養3施設と短期入所生活介護を合わせると入所者300人を超える道内有数の大所帯となる。新施設では全ユニットで、2021年度介護報酬改定で基準緩和された定員10人を超える個室ユニット運用に挑戦する。


手稲区・小規模多機能さくら丘 北海道福祉事業協力会札幌市内4拠点目

 札幌市北、西、手稲各区で小規模多機能型居宅介護3事業所を展開する北海道福祉事業協力会が、5月に4拠点目の小規模多機能「さくら丘」を手稲区前田に開設した。新たに購入した約400平方メートルの土地に新築。建物内は利用者の機能維持・回復のため動線に配慮し、敷地内の草取りや料理、スポーツなど利用者のやりたい取り組みを応援する。小規模多機能ならではの柔軟な運営のほか、併設する地域交流室で近隣住民と交流を図る。同社は2006年10月から小規模多機能を運営。新事業所は住宅を併設しない単独型で登録定員29人(通所15人、宿泊5人)。新設に合わせて新規採用4人、異動で2人の職員計6人を配置した。


芦別慈恵園 複合型在宅サービス独自展開

 芦別市内で特養等を運営する社会福祉法人芦別慈恵園が地域密着型通所介護、認知症対応型通所介護、短期入所生活介護、訪問介護を一体的に運営し利用者の生活を支えている「芦別慈恵園式複合型在宅サービス」。小規模多機能型居宅介護とも異なるデイ、ショート、訪問介護の既存サービスを活用した独自スタイルを展開し5年目を迎えた。2024年度介護報酬改定で創設を検討されている、新たな複合型サービスも視野に入れ実践を重ねている。同法人が「芦別慈恵園式複合型在宅サービス」で提供しているのは、地域密着型デイ(定員18人+総合事業緩和型サービス定員7人)、認知症デイ(定員10人)、ショート(同6人+在宅入所相互利用2人)、訪問介護の4在宅サービス。


●医療・介護DX推進166億円 厚労省24年度予算概算要求 社会保障費4820億円増
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】いしんでんしんそうえん法務事務所(札幌市中央区)小原有津子司法書士
【企画】若年性認知症家族とケア専門職勉強会「ひまわり塾」(札幌市)
【連載】●ケアマネ受験講座=9
     北海道ケアマネジメントサポートリンク(けあさぽりんく)奥田龍人代表理事
     ●介護福祉事業所の人事労務戦略室―次世代リーダーを育てる!!=31
     社会保険労務士事務所ロームホーム 及川進代表
     ●いざという時、本当に役立つBCPをつくろう!=24
     奥村中小企業診断士事務所 奥村真一郎氏

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