北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2023年(令和5年)6月30日付

クライアントハラスメント 過半数が体験 北海道公表実態調査

 北海道が公表した介護保険施設における虐待防止に向けた利用者等・従事者実態調査によると、介護職の過半数はクライアントハラスメント経験があると感じていると分かった。内容は暴力、暴言がいずれも8割を超えた。職員による虐待行為等を見聞きしたことのあると答えた割合は4割近くに及び、うち4割を超える職員は見聞きした内容を報告・相談していない実態も明らかになった。同調査は虐待の背景や要因とともに、従事者の勤務環境、業務上の課題を把握するため、道所管の全ての介護保険施設の利用者と家族、従事者(介護職、生活支援員等)を対象に2月から4月上旬にかけて実施。利用者本人2766人(回収率80.5%)、家族等2847人(同54.5%)、従事者5539人(33.8%)が回答した。


札幌でCLC地域づくり実践講座 つながりが支え合いに

 NPO法人全国コミュニティライフサポートセンター(CLC)の地域づくり実践講座が札幌市内で開かれた。「つながり・気にかけ・支え合う」をテーマに重層的支援・生活支援体制整備事業推進のため、茶飲みやおすそ分けなど地域にあるつながりを生かした、支え合いの地域づくりサポートについて北海道内社協、行政などの関係者が学んだ。生活支援コーディネーター、協議体メンバー、地域づくりに関わる専門職、行政職員を対象に開催、既に地域にあるつながりを生かした地域づくりを学び、情報共有した。


多角的視点からより良いケア考察 北海道GH協会事例検討会

 北海道認知症グループホーム協会の「寄ってたかって人の幸せを考えよう! 事例検討会」が札幌市内で開かれた。GHの介護職らが参加し、同市内GH入居者の事例を検討。本人のため、より良い支援につなげる手立てを考えた。対面では3年ぶりの開催。事前資料を配布せず、事例提供者が話した基本情報に対し、参加者が知りたい情報を追加質問して現状と背景を理解する野中式事例検討の手法を用いた。苫小牧市のGH花縁総合施設長で、同協会事例検討委員会の大澤薫委員長がスーパーバイザーを務めた。


共生型常設型居場所「みんなのもりのくまさん」 士幌町社協

 士幌町社協は共生型常設型居場所「みんなのもりのくまさん」を5月に開設した。コロナ禍で閉店を余儀なくされた地元企業のコミュニティカフェを、同町生活支援体制整備事業を活用し居場所として再スタートさせた形だ。地域おこし協力隊、コミュニティカフェ店長として町民に親しまれてきた中村靜第3層生活支援コーディネーターが常駐し、世代を超えたつながりづくりや多様な支え合いの芽を育てている。みんなのもりのくまさんは同町中心街に位置し、毎週火曜?土曜日の午前10時から午後4時まで開館。


●コロナ禍を契機に非対面コミュニケーション増 厚労省が23年版高齢社会白書公表
●貸付先軽費老人ホーム21年度経営状況  WAMまとめ
●宮坂建設工業が車いす3台寄贈 札幌市北区社協へ 16年連続、計50台超える
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】富門華会ケアハウスサックル(安平町)中田良彦施設長
【企画】高齢者を癒す、北海道ボランティアドッグの会(札幌市西区)
【連載】●介護福祉事業所の人事労務戦略室―次世代リーダーを育てる!!=22
     社会保険労務士事務所ロームホーム 及川進代表
     ●いざという時、本当に役立つBCPをつくろう!=17
     奥村中小企業診断士事務所 奥村真一郎氏
     ●支え合いのまちづくり講座-大学からのアプローチ=11
     北海道教育大函館校 齋藤征人教授

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