北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2023年(令和5年)6月2日付

24年度介護報酬改定に向け議論開始 社保審給付費分科会

 2024年度介護報酬改定に向けた議論が始まった。厚生労働省は今後の検討の進め方を第217回社会保障審議会介護給付費分科会に提示。6年に1度の診療報酬との同時改定となることを踏まえ「介護人材確保と生産性向上」など4つの分野横断的テーマも示した。委員からは物価高騰に伴う賃上げ、全職種の処遇改善を行う財源確保を求める声が相次ぎ、横断的テーマに「医療・介護連携充実」追加を要請する意見もあった。年内の議論取りまとめを予定している。


平取町 スマートスピーカー活用独居高齢者見守り事業スタート

 人口約4600人の平取町は1日、スマートスピーカーを活用した高齢者の見守り事業を本格始動した。75歳から95歳までの独居高齢者30人が月額500円で利用する。機器からの呼び掛けに返答するだけで安否確認できるほか、介護支援ボランティアが毎月、ビデオ通話で傾聴するなど、ICTと既存事業を組み合わせた道内でも珍しい取り組みだ。過疎化が進む小規模自治体の新たな形としても注目される。同町は厚生労働省保険者機能強化推進交付金を活用し、日本郵便の提供する「スマートスピーカーを活用した郵便局のみまもりサービス」を導入、運営を町社協が担う。


ロボット導入・ICT化  介護現場の生産性向上 北海介護福祉士会研修会

 北海道介護福祉士会は2023年度総会と併せ研修会をオンライン(Zoom)開催した。介護現場の生産性向上をテーマに、日本介護福祉士会常任理事で富山県介護福祉士会会長の舟田伸司氏が講師を務め、利用者に質の高い介護を提供する上で介護ロボット導入・ICT化の意義を語った。


札幌・特養フローラルさつなえ ベトナム人技能実習生1期生「卒業」

 2019年に外国人技能実習生として札幌市東区の特養フローラルさつなえに入職したベトナム人人材2人が6月末、母国に帰国すると決まった。初めての外国人人材の「卒業」を快く受け入れ、日本での楽しい思い出づくりの催しを企画している。高谷敦生施設長は「介護技術と日本の思い出を母国に広める一助になってほしい」と展望する。帰国するのは同施設が初めて技能実習生として受け入れた、ベトナム人のグエン・ヌー・ホアン・ザンさん(27歳)とレー・ティ・キム・リエンさん(28歳)。2人とも熱心に業務に従事し、日本語も徐々に上達。22年3月には在留資格を特定技能へ移行している。


●物価高騰、賃金上昇への対応 骨太方針に明記を 医療・介護12団体が合同声明
●北広島市・星槎道都大連携特別講座 BPと地域福祉考える 社会福祉学部45周年
●24年度介護報酬改定に向けた主な意見 社保審介護給付費分科会
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】ユアセル(札幌市豊平区)高橋智美代表(作業療法士)
【企画】新しい形のデイに挑戦「プロディスDO」(札幌市手稲区)
【連載】●介護福祉事業所の人事労務戦略室―次世代リーダーを育てる!!=18
     社会保険労務士事務所ロームホーム 及川進代表
     ●いざという時、本当に役立つBCPをつくろう!=13
     奥村中小企業診断士事務所 奥村真一郎氏
     ●支え合いのまちづくり講座-大学からのアプローチ=7
     北海道教育大函館校 齋藤征人教授

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