北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2022年(令和4年)12月9日付

第25回ケアマネ試験 北海道内合格率18.0% 前回比4.6ポイント低下

 北海道は第25回(2022年度)介護支援専門員実務研修受講試験結果を発表した。道内合格率は過去10年で最も高水準だった前回(21年度)より4.6ポイント低下し18.0%になった。合格者数は500人を上回ったものの、前回に比べ150人近く減少した。道内では前回に比べ74人少ない2834人(前回比2.5%減)が受験した。合格者数は146人少ない511人(同22.2%減)だった。


北海道内ケアマネ 高年齢化明らか 道協会、全居宅支援事業所初調査

 北海道介護支援専門員協会は道内居宅介護支援事業所を対象に課題把握のため実施したアンケート結果をまとめた。従事するケアマネの年齢構成は、20?30代がわずか1割。後志、根室管内で50代が過半数と、高年齢化の実態が明らかに。運営上の課題として人材確保や育成を挙げる事業所は多く、ケアマネ不足があらためて浮き彫りになった。アンケートは道内1601事業所を対象に協会として初めて実施した。設問を郵送し、ウェブ等で回答する方式。対象事業所の34.6%に当たる554事業所から回答を得た。「ケアマネの従事者数」では554事業所に2305人が勤務し、1事業所平均職員数4.2人。そのうち主任ケアマネは893人で同1.6人。


介護保険負担と給付在り方見直し「国民に見える形で」財政審建議

 財政制度等審議会財政制度分科会は2023年度予算編成に関する建議を取りまとめた。24年度が開始年度となる第9期介護保険事業計画に向け、給付効率化と負担能力に応じた負担の観点から▼利用者2割負担範囲拡大▼要介護1、2への訪問・通所介護の地域支援事業移行―など、「制度改正を国民に見える形で前に進める必要がある」と明記した。


むせ、飲み込み改善にテクノロジー活用 岩見沢・老健ゆあみーる

 岩見沢市・医療法人萌佑会の運営する老健ゆあみーるはテクノロジーを活用した嚥下(えんげ)リハビリテーションを9月に導入、効果を上げている。北海道内で先駆けてインテグラ(本社・東京都)開発の複合低周波治療器「ニューロトリート」を導入し通所リハ利用者に提供したところ、半数超がむせや飲み込みなど改善が見られたという。言語聴覚士の小山隼人主任は「同機器活用で、ST配置の少ない空知管内で高度な嚥下リハを提供できる」と意欲を見せる。老健ゆあみーるは通所定員60人、入所定員128人。空知管内はSTを配置する施設・事業所が少ない中、同法人は母体となる岩見沢脳神経外科4人、老健入所2人、通所1人と手厚く配置し、嚥下リハに力を注ぐ。


●第25回ケアマネ試験正答番号
●社保審介護保険部会 24年度制度見直し 厚労省が審議報告案提示
●介護新聞ニュースフラッシュ2022=2
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】合同会社Fサポート芽(めぐむ、札幌市白石区)吉田綾子代表社員
【連載】●○(まる)福連携2022―異業種との対話から福祉を探る=5(終) 
     一般社団法人福祉システム北海道 高橋銀司代表理事
    ●しくじりケアマネからのケアマネジメントアドバイス=18
     日本ケアマネジメント学会「認定ケアマネジャーの会」大島一樹理事
    (定山渓病院在宅ケアセンター所長)
     ●職業病(腰痛)を防ぐために必要な視点=19
     こしラボ 谷口英一氏(理学療法士)

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