チーム全員同じ目線ケア提供 多職種連携システムおたるワンチーム
連絡手段ではなく課題解決ツールへ―。小樽市の在宅医療・介護連携推進事業を担う、おたる地域包括ビジョン協議会(事務局・小樽市医師会)は2017年に運用開始した多職種連携システム「おたるワンチーム」に手ごたえを感じている。本人と家族中心の意識共有で、医療は垣根を低くし、介護はスキルアップを図るなど、同じ目線で最適なケアを提供できるようICTが後押しした形だ。
転倒すべて過失事故ではない 日本老年医学会、全老健ステートメント
転倒すべてが過失による事故ではない―。日本老年医学会と全国老人保健施設協会は2団体合同で「介護施設内での転倒に関するステートメント」を表明した。転落を含む転倒は「老年症候群の代表的症候で、原因は多彩かつ複合的」だけに、予防対策の有無にかかわらず個々のリスクに応じて一定の頻度で発生するとし、転倒予防の限界について広く共有されるべきとした。
全国移動ネットオンラインセミナー 地域公共交通停滞を懸念
NPO法人全国移動サービスネットワーク(全国移動ネット)のオンラインセミナー「地域交通関連の法制度改正を、くらしの足の確保に活かすには」が開かれ、国土交通省と厚生労働省が最新の制度動向を解説した。人口減と新型コロナウイルス感染拡大で公共交通停滞が懸念される中、交通インフラとして福祉有償運送や住民主体の移動支援に期待を寄せた。一方で移動支援整備は市町村にとって制度の複雑さや担い手不足もあり、いまだに高いハードルとなっている。
北海道内福祉従事者の集い「どさんこ福祉交流会」Zoomで26日初開催
北海道内の福祉従事者らが分野・領域を超えてつながりを築けるオンラインの場を目指す「どさんこ福祉交流会」の第1回が26日にZoomで開かれる。普段あまり接点の持てない地域の専門職とも気軽に交流できるようオンライン形態にこだわり、ワークショップなどを通して価値観の違いや多様性を学ぶのが狙い。第1回には現在30人が参加予定。道内各地からの参加を募っている。
●雇用と福祉連携強化、能力・適性評価制度化など提案 社保審障害者部会●20年新設老人福祉・介護事業者 前年比10.3%増2746法人 東京商工リサーチ調査●介護施設内での転倒に関するステートメント 日本老年医学会、全老健●2021年版高齢社会白書から●新型コロナウイルス感染症影響下における生活意識・行動の変化に関する調査(抜粋)●障害者の就労支援 社保審障害者部会資料から●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)
【人物】NPO法人はなうた(札幌市豊平区)鷲尾和巳理事長【企画】次世代型通いの場・パソともカフェSORA(北見市)【連載】●ふれあいサロンの経営学=19 北海学園大学経営学部教授 菅原浩信氏
●「介護医療」への思い=27 ちとせの介護医療連携の会 事務局長 木下浩志氏
●道具七分に腕三分-介護は心と言葉と行い-高谷施設長の放談記=67 社会福祉法人札幌明啓院・特養フローラルさつなえ高谷敦生施設長