北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
暮らしと健康の月刊誌:ケア

8月号
ケア創刊40年記念特集

医療技術の発展と共に進化してきた

がん治療の今に迫る

 月刊誌ケアは1983年に創刊し、今年で40周年を迎えました。読者の皆様をはじめ、多くの方々のご理解とご協力を得て、創刊40年記念号を発刊することができました。改めて、ご支援を頂きました皆様方に感謝とお礼を申し上げます。

 今号は創刊40年記念特集として、巻頭グラビアと特集ページで、特別企画をお届けします。この40年を振り返れば、昭和から平成、そして令和へと元号が変わり、バブル経済や大震災を経験し、日本は大きく変容したといえるでしょう。また、新たなウイルスによる感染症の流行も、私たちの生活を大きく変質させました。

 医療の分野も飛躍的な進化を重ねてきました。特に進化の著しいがん治療について、日本人の罹患率の高い大腸がん、肺がん、乳がんを取り上げ、それぞれの専門医に解説してもらいました。


腹腔鏡、ロボットによる低侵襲手術が普及

大腸がんの最新治療

 日本人に最も多いがん「大腸がん」。AI診断やがんゲノム医療の導入、腹腔鏡手術やロボット支援手術の普及、新たな抗がん剤の開発など、診断や治療の技術は目覚ましく進化している。低侵襲治療の第一人者として腹腔鏡手術やロボット支援手術の指導に当たる札幌医科大学(中央区)消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座の竹政伊知朗教授に大腸がんの最新治療について伺った。

禁煙と定期的な検診の受診が重要

肺がんの早期発見と進化する治療法

 肺がんはいまだ日本人の死因の大きな要因となっています。その一方、近年は薬物療法や治療機器が大きく進化し、患者さんの生存率も上がりつつあります。KKR札幌医療センター(豊平区)の磯部宏院長に、予防の重要性と進化する治療方法について解説して頂きました。


不正出血は危険を知らせる重要なサイン

子宮体がん

 わが国では近年「子宮体がん」に罹患する女性が増え続けています。女性ホルモンのバランスが崩れることなどによって起こることが多い病気で、特に不正出血には注意が必要です。発症の仕組み、早期発見のポイント、診断と治療などについて北海道大学病院(北区)婦人科の金野陽輔助教に解説して頂きました。


特集記事

QOLを低下させる睡眠障害の原因にも

夜間頻尿

 夜、排尿のために目が覚めてしまうことはないだろうか。2回以上、排尿のために起きてしまう場合は夜間頻尿と考えられ、日常生活にも支障を来しているケースが多いという。それどころか、健康寿命の問題にも影響を及ぼすことが指摘されるようになっている。福住泌尿器科クリニック(豊平区)の梅原次男院長に夜間頻尿について解説して頂いた。


カラーグラビア /はじめての手話

先月に引き続き、今回も「家族」をテーマにさまざまな場面で役立つ手話をご紹介します。手指の動きだけではなく、表情や口の動きにも注目しながら、実際に手話で話してみましょう。

取材協力・公益社団法人札幌聴覚障害者協会

第5回 家族

前回の「家族」を表す単語を用いて、自分の家族の紹介や相手の家族について聞いてみましょう。

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。