★あらすじ★

 神話の時代。
 世界の平和を守る、アテナの聖闘士と呼ばれる少年たちがいた。彼らはアテナより聖衣(クロス)を授かり、己の肉体と精神のみを武器として、悪と闘ってきた。
 時代は移り、アテナが地上に降臨する。城戸沙織の姿に宿ったアテナは、世界の平和のために再び聖闘士を集めた。アテナに選ばれた少年たちは、それぞれの地で過酷な修行を積む。それに打ち勝った者こそ、アテナの聖闘士としてクロスを授かることが出来た。
 ペガサスのクロスを受けた星矢は、同時期にクロスを授かった一輝、氷河、紫龍、瞬たちと共に闘う。
 アテナを擁するギリシャのサンクチュアリでは、ひそかにアテナ暗殺の計画が進められていた。その首謀者はアテナを補佐するべき教皇。星矢たちはアテナを救い、サンクチュアリの正義を取り戻すため、最強といわれる黄金聖闘士が守る十二宮で死闘を繰り広げた。
 頂上にある教皇の間をめざし、命をかけた戦いが始まる。力、精神、肉体において、全てを超越した黄金聖闘士たちと差し違えて一輝が散った。
 仲間が次々と命をかけて星矢への血路をつくる。たどり着いた教皇の間で待っていたのは、黄金聖闘士のジェミニのサガだった。かつては黄金聖闘士の中でも、温厚さと知性を兼ね備え、神の化身とまでいわれたサガは、心の中に巣くった悪の心に支配された別人になっていた。
 死をかけて挑んだ星矢の前に、悪のサガは崩れた。正気にもどった昔のサガは、己の罪を悔い自害して果てた。こうして十二宮の聖戦は終わり、サンクチュアリの正義は戻った。


★登場人物の紹介(年齢は若干変更しています)★

星矢 ペガサスの青銅聖闘士(ブロンズセイント)。14歳。日本で生まれ、ギリシャで修行する。
アンドロメダの青銅聖闘士。14歳。一輝の弟。
一輝 フェニックスの青銅聖闘士。18歳。シャカとの一騎打ちで異次元をさまよい、助けられたものの意識不明が続く。
氷河 キグナスの青銅聖闘士。東シベリアで修行を積む。黄金聖闘士アクエリアスのカミュの弟子。16歳。
紫龍 ドラゴンの青銅聖闘士。16歳。老師(黄金聖闘士ライブラ保持者)に師事。
シャカ 黄金聖闘士バルゴを保持。処女宮を守る。釈迦の生まれかわりといわれ、戦闘では目を閉じたまま戦い、精神を集中させる。閉じられた目が開くとき、小宇宙(コスモ)が解放され、逃れた者はいない。
ムウ 黄金聖闘士。アリエスを保持。白羊宮を守り、黄金聖闘士の先陣を切る。温厚で冷静な性格で、唯一、クロスを修復出来る技を持つ。教皇との戦いでは星矢たちに力を貸した一人。
サガ ジェミニを保持し、双児宮を守る黄金聖闘士。前教皇。神の化身といわれた人物だったが、悪の心に支配され己を失い、アテナ殺害を企てるも星矢たちに阻まれ失脚する。正気にかえったサガは罪を悔い自決。
アテナ 均衡が崩れた現代に再び降臨したアテナ。城戸沙織の身体を借りて復活した。数々の聖戦を経て、アテナとしての覚醒をし、慈愛と平和のために、時には命をも捧げる。

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  聖闘士星矢入門編