【み・弟子】 「頑張って下さいよぉ。あの山を越えた所ですぅ。」 【Q修行者】 「もう、いや。疲れた。腹減った。眠い。汗かいた。風呂入りたい。」 【み・弟子】 「名人、お願いしますよ。私だって同じ気持ちです。もう少しです。 それにこれがもう修行でしょう?」 【Q修行者】 「判っている。言ってみただけだ。俺もそうそう堕落してるわけじゃないさ。しかし 北海道の山だろ?ここ。 熊は大丈夫か?」 【み・弟子】 「秋ですからねぇ。冬眠前の一番食欲のある頃ですね。」 【Q修行者】 「行くぞっ、ぐずぐずしてると置いて行くからな。」 【み・弟子】 「あっ、待って下さい。置いていかないでぇ〜。」 【Q修行者】 「滝が見えた。あれか?凄いな。」 【み・弟子】 「はい。宿はその隣の小さな建物です。良い露天風呂があるんですよ。」 【Q修行者】 「あの滝・・ちょっと大きすぎないか?大丈夫かなぁ。俺。」 【み・弟子】 「名人はきっと出来ますって。そして必ず何かをつかんで試験に挑むことが出きる人 です。私はそう信じていますから。」 【Q修行者】 「お前はそう、簡単に言うがマジでやばいぞ。この滝・・・。」 【み・弟子】 「ごめんくださーい!予約していた者ですが。部屋ありますよね?はい。そうです。 判りました。名人、部屋はこっちですって。 今日はもう遅いので宿の露天に入って、明日から滝修行すればよいと宿の主人が言ってました。滝修行の白装束も用意してあ るそうです。」 【Q修行者】 「・・・・。」 (ここで滝に打たれて死んでしまうか、または、熊に喰われて死んでしまうか。たぶ んどっちかだな。俺の命もここまでか・・・。) 【み・弟子】 「名人!何、暗くなっているんですか!?名人が入らないのなら 私が先に露天に入ってきますよ。わー。すごーい!」 【Q修行者】 「何んで楽しそうにはしゃいでいるんだ?こいつは。にぶいのか?明日から地獄だ ぞ。」 |