キャベツ
胃炎や潰瘍の改善効果があるビタミンUを含む  
注目の栄養成分  ビタミンC、U、カルシウム、カロテン
エネルギー 23Kcal/100g
主な効能  健胃・抗潰瘍、便秘・整腸、風邪、貧血、美肌、疲労回復
胃腸の強い味方
  少量ではあるがほとんどのビタミンやミネラル(カルシウム、リン、鉄、カリウム、マグネシウム)を含み、
 なかでも、ビタミンCが豊富。
 また、ビタミンUを含み、胃腸障害の治療に効果を発揮し、食物繊維も豊富で便通をよくする効果がある
 ★粘膜を守るビタミンU
   アミノ酸の一種のビタミンUはたんぱく質の合成に不可欠で、粘膜を作るのに有効。
   カロテン、ビタミンCなどと協力 して、胃腸壁を修復強化し、血流を改善し、粘膜の分泌をうながす。
 ★芯に近い部分に多いビタミンC
   ビタミンCは芯に近い部分に多く含まれる。外葉には、少量だがカロテンもある。
 ★ギリシャ・ローマ時代は「貧乏人のクスリ」
   古代ギリシャ・ローマ人は、葉キャベツを下痢の治療薬、毒キノコの解毒剤として栽培。
  その後ローマ人が結球性のキャベツを食用に栽培したといわれる。
 ★機能性野菜として注目
   最近の研究で「イソチオシアート」などの成分が、ガン予防に効果があるとされ、
   機能性野菜として注目を集めている。
食べ合わせ キャベツ+アサリ(又はシジミ・レバー・植物油) 
                    貧血予防、肝機能強化、老化防止、健脳効果
         キャベツ+レモン(又はオレンジ、グレープフルーツ、みかん)
                    動脈硬化予防、血行促進、ストレス緩和、美肌づくり
         キャベツ+ほうれん草(又はうなぎ、にんじん、にら)
                    風邪予防、ガン予防、精力増強
         キャベツ+カシューナッツ(又は植物油、落花生、たらこ) 
                    ストレスに強くなる、老化防止、記憶力向上
 見分け方 
  春キャベツは結球がふんわりしていて、さほど重たくないが、同じ大きさなら、重たいものを選ぶ
  冬キャベツは重たく、巻きがしっかりしていて、かたいもの
  葉が鮮やかなグリーンで、ハリとツヤがある
  カットされたキャベツは、芯が高いほうが栄養分が詰まっていておいしい 
 調理のポイント
   春キャベツはやわらかく甘く、生で食べるのに適している。
   冬キャベツは煮ると甘みが強く、高原キャベツはさわやかな食感とそれぞれに持ち味がある
 内側の葉
   甘さが強いので生で。茹でてもおいしい。
 外葉
   冬キャベツの外葉は少し硬いが、緑が濃くカロテンを含む。
   大きさを生かしてロールキャベツや信田巻きに
 
   ビタミンCが豊富。スライスして使うか、スープなどに。
   まわりのかたい部分を取り除いて中心を半日ほど味噌に付けて食べるとおいしい。
保存のポイント 
 ■外の葉からはがして
   
カットするのではなく葉からていねいにはがして使うと長持ちする。 
 ■冷蔵庫で 
   
冷涼な気候を好むので、冷蔵庫で保存。芯をくり抜き水を含ませた紙を詰めたあと、
  全体をラップでくるんで冷蔵庫に入れると万全
 ■冬キャベツは室温で保存
   
保存適正温度は0℃前後なので、冬季、暖房の入っていない部屋なら、
   新聞紙などにくるんで室内で保存できる