増毛漁業協同組合養殖稚貝仮取り風景

平成14年度の自分の養殖稚貝の付着状況が極端の不良によって、増毛漁協さんのご好意により提供を頂いて尚且つ、作業の協力までして頂いた事の自分への忘却への警告のために、あえて自分のページに留めておく。


増毛漁港からの朝陽
午前3時15分漁場へ向け出港
沖合の養殖施設から、ホタテ稚貝チョウチンを揚げてきます
養殖漁船より陸上へ、船上のユニッククレーンでチョウチンを
揚げているところです

外側の緑色の袋は「そとご」と言います
目合いが非常に小さくて、タマネギ袋よりは
目合いが大きい
内側の濃紺色の袋を、「なかご」と言います

ホタテ浮遊幼生(ラーバ)は外側の袋と内側の袋に付着するのです 
1日に7ミクロン程度成長します。
つぶつぶに見えているのが、ホタテ稚貝です。
外袋だけになった、採苗器(チョウチン)を「ほろい器」(機械的に振り落とす) 
にかけて、洗浄するだけになります
内袋は、大勢で大きくなったホタテ稚貝を手で振り落とします
 振り落とされたホタテ稚貝(この増毛では、6〜14mm)は木製の「ふるい」
で、下に見える格子状のものはステンレス製の網です
 網の大きさにより、「ふるい」の数も多くなります。
 「ふるい」作業風景
水際での仕事です。 稚貝が弱らないように海水を張った水槽で、「ふるい」の
目合い以下の稚貝を振り落とすのです

1回通し
2回通しがあり、この後、海中に垂下する養殖籠の目合いにもよりますが、
養殖業者の判断の優劣が決定する大事な場面でもあります
 養殖作業場の後ろで、使い終えたチョウチンを片付けているところです
 この水槽内に、「ふるい」にかけられ、使用する稚貝を収容するために、
大きなポンプにより、大小の水槽にホースによって海水が満たされています
 小さめの水槽には、大きめの水槽より稚貝が逐次入れられ、垂下する養殖籠に
入れるため、数多くの小さい水槽が必要なのです。
この後、養殖漁船に養殖籠が積み込まれ、沖へと運ばれてゆきます
 この年は、自分達サロマ湖でのホタテ稚貝の付着が思いの外少なく推移し
養殖時期になって、日本海側の漁業協同組合から、ホタテ稚貝の提供を
受けました
 作業の推移を見守って(手伝って)2回通しの小さい、ホタテ稚貝(5〜7mm)の
稚貝を、海水で出来た氷を箱の下の敷き(これが良くなかった)保冷車で、オホークツ海側サロマ湖へ5時間をかけて運び、夕方、自分の養殖施設へ垂下しました。
 この日本海側からの、稚貝は施設へ垂下してから、仮分散作業までに生残率は
50%でした。
 その後、本分散に入り残った稚貝の生残率は30%と、8万粒からの提供を受け
実際に使用できたのは、1万5千粒〜2万粒でした
 増毛漁業協同組合養殖部会に皆さんには、感謝です