パンチボウル

Punchbowl

 ハワイ語で「休息の丘」と呼ばれるパンチボウルは、火山活動によってできた高台(死火山)で、国立太平洋記念墓地となっています。第2次世界大戦や朝鮮戦争、そしてベトナム戦争で戦死した約2万人の霊魂が眠り、その中には多くの日系人兵士も含まれており、丘の上に建つ女神が芝生に並べられた墓地を見守っています。
 ここは団体ツアーが観光地の一つとして必ず立ち寄る場所でした。しかし、観光名所が優先され墓地という場所をわきまえない観光客が多く、数年後には立ち入り禁止となりました。ある意味仕方ないことかもしれません。 ('84.04)('88.08)('89.07)

一面に芝生が広がりおだやかな景観だ


墓地の中を物珍しく、歩き回る人が多かった
(ちなみにボクの家族もそうだったが・・・)


 丘の上にある展望台へはかなりの数の階段を上る必要があります(といっても、2歳の子どもでも上れた程度)。遠くからはそれ程大きさを感じない女神像ですが、いざ近寄ってみるとその大きさに圧倒されるはずです。ところでここパンチボールは古来ハワイ語では、「Puowaina」(プオヴァイナ)と呼ばれてきました。その意味は「いけにえの丘」。昔このクレーターの縁には、その上で無数のいけにえが燃やされた岩の祭壇があったそうです。麓の街では霊の噂が絶えないとか・・・

女神像への階段 ('84)

女神像の大きさがわかる ('89)


  展望台はダイヤモンドヘッドとホノルル市内が一望できる絶好の観光ポイントとなっています。

展望台からの景観 ('84)
 
山側を望む


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