オペラ ハウス

Opera House

 オペラハウスはシドニー湾のベネロング・ポイントに突き出たように建ち、2007年にはオー
ストラリアの世界文化遺産に登録され、20世紀を代表する近代建築物のひとつといわれてい
ます。内部には大小5つの劇場があり、オペラや演劇、コンサートなど年間1600以上のショ
ーが上演されているようです。劇場のほかにも、3つのレストラン、6つのカフェ・バー、2つの
ギフトショップ、リハーサル室や図書館、ギャラリーなどが併設された複合施設なのです。
 オペラハウスの大きな特徴である曲線を描く屋根には、全部で105万6000枚のスウェーデ
ン製のタイルが使われています。色は輝くような白という印象ですが、 実は光沢のある白色と
光沢のない薄いクリーム色の2種類が組み合わされているため、天候や時間によって見え方
が変わるのが特徴です。また、このタイルは汚れが付きにくい特殊な加工がされていて、強い
雨で充分キレイになるため定期的な清掃の必要がないとのこと。機能性も考えていますねぇ。
('18.11)

いつも観光客で賑わう

見る角度で色が変わる


定番の景観


汚れが付きにくい加工がされた外壁


 館内は昼間は「オペラハウスツアー」に参加する以外に入ることはできません。ツアーはガイド付きで、一番大きなコンサートホールやオペラ劇場(今回は公演のリハーサル中で劇場内には入れず)、小劇場、ガラス張りでふかふか絨毯の敷かれたインターバル・ ホールなどを見てまわります。昔、ホールに置かれていたオペラハウスのミニチュアは無くなっていました。

チケットカウンター

上階はコンサートホール


インターバルホール


ジュータン張り


内部の梁の状態

ホール外側

今はお笑いが上演中


球体からくりぬいたパーツを使った

ギフトショップ


定番のマグカップ


塩・コショー容器(2つに分かれている)

 オペラハウスの魅力は夜かもしれません。クルーズ船への配慮?でしょうか、オペラハウスの照明はとても控えめ。そして、広場の街灯ももちろん控えめになっていますが、実際には明かりの少なさがかえってロマンチックなムードをかもしだしています。
 ちょうどこの時期には先住民のアーティストの作品を映し出すプロジェクションマッピング「Badu Gili」が午後9時に披露されていました。アボリジニとトレス海峡諸島民の歴史や文化、功績を称える「NAIDOC(ナイドック)ウィーク」に合わせたもので、Badu Giliは「水の光」を意味しているとのこと。7分程度ですがそこそこ楽しめました。

夜はライトアップ

Badu Gili



 シドニー入り江の東、ベネロング岬にあるオペラハウス。そのユニークな屋根はもう超有名ですね。入り江に浮かぶヨットをイメージして、デンマークの建築家ヨーン・ユートソンが設計したそうです。近くで見ると大きすぎて全体像がつかめませんが、ホール内には全体像がわかるようにちゃんとミニチュアが展示されていました。景観的には対岸のミセス・マッコリー岬から眺めると、コマーシャルなどでお馴染みのハーバー・ブリッジとの組み合わせを楽しめます。オペラハウスの隣にある小さな貝殻屋根はレストランとなっています。ハウスの前は広大な広場になっていますが、いざ建物に入ろうとすると想像以上に多くの階段が続きます。 ('90.04)

全景

近景


2階入り口


ミニチアが展示されていた


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