洞窟の手前にあるのが「沐浴場」。壁部には6人の女神の像が彫り込んであり、戦後最大の遺跡だと言われています。 「ゴア・ガジャ」は洞窟に大きな顔が彫り込まれていますが、発見当時はこの顔のほとんどは崩れ落ちており、残った部分で判別をすると、それは魔除けのための怪物のようにも見え、「魔女のランダ」や「ボマ」ではないかと考えられていたようです。
洞窟は奥に進むとT字型に左右に延び(長さ13m)、人間が立てるくらいの高さがあります。意外と涼しく湿度のある空間で、外とは違った空気と時間が流れているような気がします。
この洞窟の両端にはそれぞれ祭壇が設置され、左側にはシヴァ神の子で知恵の神であるガネーシャ像が、そして右側には三位一体のヒンドゥー教の神を表す「リンガ・ヨニ」の石像が設置されています。そのヒンドゥーの三大神は、ブラフマ、ウィシュヌ、シヴァで、創造、繁栄、破壊、そして火、水、風の象徴であり、この3つの石像はそれぞれが上下に分かれていて、上の丸い形をしたものが「リンガ」、下の四角い受け皿のようなものを「ヨニ」と呼び、「天と地」、「男と女」、「陰と陽」などのこの世に存在する相反する二極の事象を表現しています。また洞窟の壁には、中で僧侶が瞑想を行ったり眠ったりしたと言わる穴が15個あります(ガイドさんの話)。
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