バルセロナ

グラシア通り(Passeig de Gracia)


 バルセロナ中心を走る大きな通りで広い車道の両脇が並木道の歩道になっています。カザ・ミラなどガウディの作品もありますが、ロエベもヴィトンなど超高級ブランドショップも並んでいます。ついでに、金持ちが歩いていると言う事で、きれいどころのスリがタクシー通勤をしているところでもあるそうです。この日はちょうどメルセド祭(何のお祭りかは不明)で、通りの半分を通行止めにして催しを行っていました。ついついこちらも見学してしまうので、貴重な自由時間がまたまた減ってしまったのでした。そんな中、ある脇道でとんでもないものが目に入りました。まるで鉄砲玉か砲弾のような建物。聞けば水道局とのこと。さすが、ガウディの街です、やることがちがいますねぇ。


カザ・バトリョ(Casa Batllo)


 グラシア通りを歩いていると、突然と現れる魚の頭の骨のような窓を持つけばけばしい外壁の建物がガウディの代表作の一つであるカザ・バトリョ。実業家バトリョの依頼を受けて改築したものだそうです。なんと言ってもバルコニーのデザインが印象的ですが、ガウディは地中海にインスピレーションを得たとのこと。外見だけをしばらく見ていても飽きませんが、この建物の屋上がまた魅力的(絵はがきでも有名)なのです。時間があれば上って見てください。


カザ・ミラ(Casa Mila)


 カザ・バトリョから歩いても5分ほどの距離にあり、市民の間からはラ・ペドレラ(石切場)と言われている独特の形状が印象的です。こちらは聖地モンセラットの奇岩がモチーフになっている世界遺産です。ガウディ晩年の作品でほぼすべてが曲線で構成されています。屋上には騎士の甲が並んだような石像(実は煙突でした)がならんでいます。
 もちろん建物の中に入ることもできますし(有料ですが)、1階にはガウディ関連のものを売るショップがあります。このショップが結構広くて、また売られている商品も多く、見るだけでもかなりの時間を要してしまいました。


グエル公園(Parc Guell)


 ご存じ世界遺産となっている公園。イギリス式のガーデン・シティを手本にグエルがスポンサーとなってガウディが設計した都市開発のプロジェクトで、60戸の住宅、共有施設を建築する予定だったそうです。グエルの死により計画は頓挫し、現在では市営の公園となっています。雑誌でも有名なのが色とりどりの破砕タイルが埋め込まれたトカゲの噴水やベンチなどですが、お菓子の家のような管理棟や緻密な計算で設計された遊歩道など見るべきところはたくさんあります。


サグラダ・ファミリア教会(El Templo de la Sagrada Familia)


 最初からガウディが建築したのかと思っていたのですが、実は2代目でした。ご存じのように現在でも工事中ですが、全部で18本の塔がそびえる教会になる予定らしいです。建設費はすべて寄付によるものだそうで、このペースでゆけば完成は100年後・・・ボクはみられそうにありません。教会の横にガウディの博物館があります。完成予定のミニチュアがあるのでこれで我慢することにしましょう。


カテドラル


 13世紀から15世紀にかけて造られたカタルーニャ・ゴシック様式の教会。地下の礼拝堂にはバルセロナの守護聖母サンタ・エウラリアの棺があり、カタルーニャ人誇りの大聖堂だそうです。教会は現在工事中でしたが、この日も礼拝に訪れる人々が絶えませんでした。この教会がある広場(ノバ広場)は隠れた芸術品があります。そればピカソの壁画で有名なカタルーニャ建築家教会の建物。もし近くに行く機会があればみるのをお忘れなく。


ノバ広場


 カテドラルがある広場には隠れた芸術品があります。そればピカソの壁画で有名なカタルーニャ建築家教会の建物。もし近くに行く機会があればみるのをお忘れなく。
 ここでストリートパフォーマンスを行う人も多くいました。無断で写真を撮ろうとするといやがりますが、1ユーロものチップをあげると喜んで写真を撮らせてくれます。これも芸術でしょうか?


モンジュイックの丘(Montjuic)


 1929年に開催されたバルセロナ万博にあわせて整備され、美術館や文化施設が造られ、そしてご存じ1992年のオリンピック開催時にはメイン会場となったところです。マラソン選手がこの丘を登って競技場に帰ってきたようすを覚えている人もいると思います。見所がたくさんある場所なのに、ここは団体ツアーの悲しさ。丘の上からバルセロナ市街を望み、記念写真を撮っただけでおしまいでした。ここにある美術館はカタルーニャ美術館が有名ですが、近くにミロの美術館もあります。ミロの大ファンである妻はここだけは寄りたかったようですがバスの窓から建物をみただけでした・・・残念。


レストラン:El Glop


 バルセロナ随一のショッピングストリート、グラシア通りの近くにあるレストラン。入り口付近はBARのような感じで、奥がテーブル席となっています。雰囲気はいなか街の食堂という感じで、席にはすでにトマトをなすりつけたパンが並んでいました。けして期待のできる雰囲気でもなく、出された料理は、味気ないスープ、そしてオムレツ。確かにオムレツはイモがたくさん入っていてボリュームはありましたが、そのあとはデザート(オレンジ1個)。あれ、メインは忘れたの?という寂しい晩餐となったのでした。この後はもちろんホテルのバーにて飲み直し・・・


レストラン:Els Fanals


 バルセロナ市内、外見も内装も洒落たレストランにてカタルーニャ風タパスを賞味。タパスとは日本で言えば「酒の肴」のようなものですが、日本のように珍味とか隠し味というような微妙な味の感覚はありません。素材そのまま、見た目そのままの味で出てきます。やはり「名物にうまいものなし」、日本の格言はここでも生きているのです・・・残念。





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