旧リージェント・バンコクホテルが２００１年の改装でよりモダンな雰囲気に生まれ変わったのがフォーシーズンズ。スカイトレイン・ラチャダムリ駅のすぐそば、チットロム駅にも歩いて５分ほどの場所にある５つ星ホテルで、ビジネス･金融のみならずサイアムスクエアやワールドトレードセンター、高級ブランド店が多数入店しているゲイソンプラザにも近いなどバンコク市街のほぼ中心に位置しています。タイの伝統的建築で９階建てという比較的低層ながら３４０室を有し、道路を挟んで緑豊かなロイヤルバンコクスポーツクラブ（９ホールのゴルフコースあり）が広がる比較的静かな環境にあります。流れるプール、スカッシュコート、スチームルーム、スイミングプール、スパ、フィットネスルームを含む様々なスポーツ・レジャー施設が常備されています。ただ、実際宿泊してみるとリゾートというよりはビジネスマンらしい宿泊者が多かったように思います。意外にも周囲にはショップやレストランなどもなく、リゾートホテルというより高級ビジネスホテルという感じで夜はあまり出歩かないで部屋でゆっくり過ごしたい人にお薦めかもしれません。('07.11)

　ゾウの石像に迎えられ意外とシンプルなエントランスを抜けるとシルク張りの高い天井のロビーが広がります。このロビーでは夕刻には生演奏が行われ高級感たっぷりの雰囲気がただよいます。日本人スタッフも常駐しており、今回はチェックインから部屋の案内まで日本人女性が接待してくれました。この時はクリスマス前ということもあり、ホテルの中庭ではクリスマスへ向けての電飾が始まり夜は華やかに光り輝いていました。エレベーターホールや廊下は高級ホテルにしてはやや狭めです。

　使用したのはスーペリアルーム（ただし、このホテルでは最低ランクのスーペリアクラスでしたが）、部屋の広さはまずまずといったところですが、部屋のドアも意外に小さく、特にバスルームのドアを開けたままでは外との出入りにも不自由を感じてしまいます。室内は茶色やエンジ色などを基調としたインテリアでシックにまとめられ、室内にはタイ風の絵画が飾られています。

　大理石張りのフルサイズバスルームには、バスタブと独立したガラス張りのシャワーブースが付いています。洗面台やバスタブは高級感があり手入れも行き届いていましたが、残念だったのは水回り。トイレもシャワーも排水が悪く、一度クレームを付けてやや改善はしたのですが、ホテルの水回りは基本中の基本です。５つ星を語るのであればそのあたりは真っ先に改善する必要があるしょう。昔からあるホテルなので古さの残るところは否めませんが、ただ表面だけ改装して高級感を出そうとしたように思えますが・・・？