ベトナム戦争が終結し解放される1975年までは「サイゴン」と呼ばれていたベトナム最大の商業都市、ホーチミン市。人口は約611万人でその数は年々増加の一途をたどっています。 公共交通機関はバスのみで、市民の移動手段は車がバイクしかありません。車は駐車場の確保や値段の問題もあり、主流はバイクとなり、2人乗りどころか4人乗り(子供3人同乗)もめずらしくありません。テレビなどでも見ていましたが実際に目にするとその数ははるかに想像を超えており、車の脇をバイクが走り抜けるのではなく、バイクの中をかき分けて車が進むという感じになっています。数年後には地下鉄ができるようですが、せいぜい数キロとのことで、バイクの渋滞はしばらく続きそうです。
かつて「プチパリ」とも称えられていた美しい街並みは、ここ十数年で急激な変貌を遂げ、今では整然と並ぶ街路樹やコロニアル様式の建物、そしてカトリック教会などにわずかにその面影を残すだけとなりました。 一方で、市場に行けばメコンの恵みをいっぱいに授かった南国特有のフルーツや野菜が山積みされ、裏通りには小さな屋台が並び、天秤棒を下げた威勢のいいおばさんが行き来するなど昔と変わらない光景も見られます。('15.01)('17.03)('18.03)
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